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28年間閉じ込められていたチンパンジー…初めて見た空に感嘆

ⓒ 中央日報日本語版

生まれてから30年近く狭い檻に閉じ込められて暮らしていたチンパンジーが、初めて空を見て感嘆するような反応を見せた映像が話題だ。[セーブ・ザ・チンパンジーユーチューブ キャプチャー]

生まれてから30年近く狭い檻に閉じ込められて暮らしていたチンパンジーが初めて空を見て感嘆するような反応を見せた映像が話題だ。



27日(現地時間)、米国の動物団体「セーブ・ザ・チンパンジー(Save the Chimps)」が生まれてからずっと実験室と保護施設の檻の中で過ごした28歳のメスのチンパンジー「バニラ」を紹介した。


団体によると、バニラは1994年に生まれた直後、母親と離され、ニューヨークの霊長類実験研究所の狭い檻の中で過ごした。その後、1997年に研究所が閉鎖されると、カリフォルニアの環境が劣悪な保護施設に送られた。そこでバニラは再び鎖に繋がれた状態で室内の檻の中で過ごしてきた。

ずっと室内に閉じ込められていたバニラは、昨年7月にセーブ・ザ・チンパンジーに救助された。その後、バニラはフロリダ州東部海岸に位置するチンパンジー保護区域に移された。この保護区域は約3600坪に及ぶ広い野外の芝生だ。すでに18頭のチンパンジーが生活している。

団体は昨年、バニラが初めてこの保護区域に到着した後に見せた反応の映像を公開した。保護区域に第一歩を踏み出したバニラは、先にここで生活していた「ドワイト」というボスと嬉しそうに抱擁した。その後、バニラはすぐに空を見上げた。初めて見る空の風景に感嘆したかのようにしばらく眺めていたバニラは、その後芝生を歩き回った。

セーブ・ザ・チンパンジーは「バニラは現在、他のチンパンジーと調和し、よく適応している」とし、「今後ここであと30~40年は生きることができる。バニラがついに自然の生息地で自分の世界を持つようになって喜んでいるようだ」と伝えた。



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