中国の邢海明駐韓大使の今月8日の「ベッティング発言」問題が大きな波紋を呼んでいる。13日、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は今回の発言の問題点を珍しく指摘し、韓国政府は中国政府に邢大使に対する「適切な措置」を要求した。だが、中国側はこれを事実上拒否した。
尹大統領はこの日、韓国政府の外交基調を公開非難した邢大使に対して「外交官として相互尊重する態度ではない。両国友好増進の態度があるのか疑わしい」という趣旨のことを述べた。複数の出席者によると、この日午前に龍山(ヨンサン)庁舎で開かれた非公開国務会議の自由討論で、博覧会国際事務局(BIE)総会への出席に関連した外交プロトコル(儀典)に言及する中で、問題となった邢大使の言動へと話が続いたという。
尹大統領は「邢大使の言動は外交慣例上ふさわしくなく、大使自体として基本マナーがなっていない」とし「邢大使の不適切な行動を韓国国民が不愉快に思っている」という趣旨のことを述べたという。
これに先立って邢大使は8日、韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表と会った席で「一部では米国が勝利して中国が敗北するほうにベッティングしているが、中国の敗北にベッティングする者は後で必ず後悔するだろう」と話して論争を呼んだ。
◇米国「中国の圧迫戦術」…韓国与党、邢大使「ペルソナ・ノン・グラータ」指定要求
会議では韓中間相互主義原則への言及もあった。大統領室高位関係者は「尹大統領が相互主義に背く制度は徹底的に変えていくよう指示した」と伝えた。両国間永住権者の地方選挙投票権、健康保険適用などのさまざまな分野で相互主義原則が守られない状況を念頭に置いたものと解釈される。これに関連して尹大統領は「韓中関係はいつも相互尊重と友好増進、共同の利益追求という大原則でやってきている」と述べたと大統領室核心関係者は伝えた。
この日午後、記者団と会った大統領室高位関係者は「中国側がこの問題を熟考して韓国に適切な措置を取るよう待っている状況」と話した。中国側に邢大使に対する懲戒、または交代を要求したという意味だとみられる。
この関係者は「韓国は憲法精神を基礎として自由民主主義国家および同盟国と協力しながら同時に相互尊重・互恵の原則により健全な韓中関係を築いていくと明らかにしてきた」とし「ところがまるでそのような政策が偏向的で特定国家を排除するというような曲解された発言を邢大使が行った」と指摘した。
政府高位消息筋も「邢大使の発言に中国が韓国を見る認識が反映されているとみなければならない」とし「今回の『ベッティング』発言は限度を越す言動であり、韓国の国益と主権を侵害した明白な問題行為」と話した。
これに関連して、ホワイトハウスは12日(現地時間)「韓国は明確に主権国家であり独立国家」とし「韓国は適切だと判断される外交政策を決めるすべての権利がある」と述べた。
国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官はこの日の会見で「(中国が)確かに一種の圧迫戦術(pressure tactic)を使ったものとみられる」と話した。これは邢大使の発言が主権国家の対外政策に対する度を越した干渉だという点を指摘したものと分析される。カービー調整官は引き続き「韓国は立派な同盟国で領域内だけでなく全世界のすばらしい友人」と付け加えた。
韓国大統領室の趙太庸(チョ・テヨン)国家安全保障室長は14~15日、韓日米安全保障室長会議への参加のために東京を訪れる。
尹大統領「邢海明、韓中友好増進の態度があるのか疑わしい」(2)
尹大統領はこの日、韓国政府の外交基調を公開非難した邢大使に対して「外交官として相互尊重する態度ではない。両国友好増進の態度があるのか疑わしい」という趣旨のことを述べた。複数の出席者によると、この日午前に龍山(ヨンサン)庁舎で開かれた非公開国務会議の自由討論で、博覧会国際事務局(BIE)総会への出席に関連した外交プロトコル(儀典)に言及する中で、問題となった邢大使の言動へと話が続いたという。
尹大統領は「邢大使の言動は外交慣例上ふさわしくなく、大使自体として基本マナーがなっていない」とし「邢大使の不適切な行動を韓国国民が不愉快に思っている」という趣旨のことを述べたという。
これに先立って邢大使は8日、韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表と会った席で「一部では米国が勝利して中国が敗北するほうにベッティングしているが、中国の敗北にベッティングする者は後で必ず後悔するだろう」と話して論争を呼んだ。
◇米国「中国の圧迫戦術」…韓国与党、邢大使「ペルソナ・ノン・グラータ」指定要求
会議では韓中間相互主義原則への言及もあった。大統領室高位関係者は「尹大統領が相互主義に背く制度は徹底的に変えていくよう指示した」と伝えた。両国間永住権者の地方選挙投票権、健康保険適用などのさまざまな分野で相互主義原則が守られない状況を念頭に置いたものと解釈される。これに関連して尹大統領は「韓中関係はいつも相互尊重と友好増進、共同の利益追求という大原則でやってきている」と述べたと大統領室核心関係者は伝えた。
この日午後、記者団と会った大統領室高位関係者は「中国側がこの問題を熟考して韓国に適切な措置を取るよう待っている状況」と話した。中国側に邢大使に対する懲戒、または交代を要求したという意味だとみられる。
この関係者は「韓国は憲法精神を基礎として自由民主主義国家および同盟国と協力しながら同時に相互尊重・互恵の原則により健全な韓中関係を築いていくと明らかにしてきた」とし「ところがまるでそのような政策が偏向的で特定国家を排除するというような曲解された発言を邢大使が行った」と指摘した。
政府高位消息筋も「邢大使の発言に中国が韓国を見る認識が反映されているとみなければならない」とし「今回の『ベッティング』発言は限度を越す言動であり、韓国の国益と主権を侵害した明白な問題行為」と話した。
これに関連して、ホワイトハウスは12日(現地時間)「韓国は明確に主権国家であり独立国家」とし「韓国は適切だと判断される外交政策を決めるすべての権利がある」と述べた。
国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官はこの日の会見で「(中国が)確かに一種の圧迫戦術(pressure tactic)を使ったものとみられる」と話した。これは邢大使の発言が主権国家の対外政策に対する度を越した干渉だという点を指摘したものと分析される。カービー調整官は引き続き「韓国は立派な同盟国で領域内だけでなく全世界のすばらしい友人」と付け加えた。
韓国大統領室の趙太庸(チョ・テヨン)国家安全保障室長は14~15日、韓日米安全保障室長会議への参加のために東京を訪れる。
尹大統領「邢海明、韓中友好増進の態度があるのか疑わしい」(2)
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