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中国官営紙「米国のわなに陥った韓国、結果に耐えられるか」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

12日、中国外交部の汪文斌報道官が定例記者会見で邢海明大使の発言を擁護している。シン・ギョンジン特派員

中国外交部と官営メディアが、邢海明駐韓大使が8日に韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表との会合で韓国政府に対して述べた不適切な批判を巡り「大使職務に該当する」として連日擁護を続けている。

中国外交部の汪文斌報道官は12日、関連の質問に対して「邢海明大使が韓国各界要人と広く接触して交流するのは彼の職責であり、目的は理解を増進して協力を促進し、中韓関係の発展を守護・推進していくこと」と主張した。あわせて「邢海明大使と韓国野党の李在明代表の会見と交流に対する反応で、中国はすでに北京とソウルで韓国側に一種の懸念を表明した」とし「6月10日、農融外交部部長助理(次官補)が韓国の鄭在浩(チョン・ジェホ)駐中大使を約見(事前に約束して会うこと)し、我々は関連の便りを発表した。探してみてほしい」と付け加えた。汪報道官はこの日、邢大使の発言を擁護した前日の中国外交部サイトの公示を繰り返した。

続いて韓国大統領室がこの日邢大使を狙って「架け橋の役割が適切でないなら本国と駐在国の国家的利益を害する場合がある」と指摘したことに対しても、同じような返事を繰り返して擁護した。汪報道官は「邢海明大使が韓国の各界要人と広く接触して交流するのは彼の職責であり、目的は理解を増進して協力を促進し、中韓関係の発展を守護・推進すること」と、準備された原稿を再度朗読した。


官営メディアはこの日邢大使をかばい脅迫性の主張を掲載した。国粋主義志向「環球時報」が発行する英字紙「グローバル・タイムズ(GlobalTimes)」はこの日コラムを掲載して「中国の敗北にベッティングする者は必ず後で後悔すると警告した邢大使の言葉は正しい」とし「彼の発言は韓国の挑発的立場から始まった」と主張した。

同メディアは台湾海峡での現状変更に反対すると言及した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の4月のロイターインタビューを引用した後、「韓国政府が米国の戦略に同調して中国を敵対国に仕立てあげるとしたら、その結果に耐えることはできるだろうか」と反問した。続いて「韓国は米国の中国戦略に従うのではなく、米国の勝利能力に自信を示している」とし「韓国は米国側に傾いている。今回の決定が韓国国民が願う韓半島(朝鮮半島)安全保障を危険にさらすことを懸念する」と主張した。米国に傾倒すれば韓国安全保障が危うくなるといった、無礼なうえに脅しが入った主張を出したのだ。

◇台湾専門家「抑圧的外交で関係悪化」

だが、今回の韓中大使招致事態を巡り、中国のいわゆる高圧的な「大国外交」が招いたものという指摘が出始めた。台湾政治大学国際関係研究センターの蔡増家・研究員は「北京が堅持してきた『大国スタイル』外交イメージが韓中関係をより一層広げてた」と指摘したと香港明報が12日、報道した。蔡研究員はこの日「韓国大統領室と韓国主流社会では新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)勃発以降、中国に対する悪い感情が普遍的に上昇し、すでに与野党のコンセンサスになった」とし「北京が最近数年間、韓国に抑圧的な『大国スタイル』を展開し、これは国際社会が見ても美しくない状況」と指摘した。同氏は「北京は韓国が米国に傾くことを望まないが、反対に外交界にかえって逆作用だけをもたらして状況を統制できないようにした」と説明した。



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