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「バフムト1.4キロ進撃、死傷者発生」…ゼレンスキー大統領「大反撃」公式化

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ウクライナのゼレンスキー大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領が「ロシア軍に対する反撃と防衛作戦が同時に進行している」と10日に明らかにした。これまで大反撃開始について口を閉ざしてきたウクライナが初めて関連事実を正式に認めたもので、ロシア軍の占領地の一部でウクライナの奪還作戦が成功しているという分析が出ている。

ロイター通信などによると、ゼレンスキー大統領はこの日ウクライナの首都キーウを訪問したカナダのトルドー首相との会談後の共同記者会見でこのように話した。ロシアのプーチン大統領が前日ウクライナの大反撃が始まったと言及したことと関連した論評を求められ、肩をすくめながらこれを認める発言をした。




ただゼレンスキー大統領は具体的な進行状況については言葉を控えた。彼は「(作戦が)どの段階にあるかは詳しく話さない。私は毎日さまざまな地域の指揮官らと連絡している」と説明した。続けてウクライナ軍最高首脳部を1人ずつ名指しし「(作戦の成果に対して)みんなが肯定的な雰囲気だ。プーチンにそのように伝えてほしい」と付け加えた。

プーチン大統領は9日にロシア国営メディアとのインタビューで「ウクライナが反撃を始めたと確実に話せる。(ウクライナ軍の)戦略物資備蓄量使用分を通じて立証される」と話した。ロシアは4日からウクライナの大攻勢が始まったとみている。

この数カ月間にウクライナは大反撃を準備していると公言してきたが、作戦保安などを理由に開始したかどうかに対しては明確にしてこなかった。しかし今月に入り、ザポリージャ州、ドネツク州、ルハンシク州など南東部地域のロシア占領地でウクライナ軍の攻撃が相次いでおり大規模反撃が始まったという分析が相次いでいる。

特にウクライナ軍は昨年2月のロシア侵攻から最長期間の戦闘の末に先月ロシア軍に奪われた東部バフムトで集中交戦を繰り広げていると伝えられた。ウクライナ東部軍司令部報道官は10日に地域放送で「24時間にわたりバフムト周辺で6回にわたり交戦を繰り広げた。ロシア軍に死傷者が相当数発生し、前線のさまざまな方向で最大1.4キロメートルまで進撃した」と主張した。ウクライナ軍はまた、南東部地域一帯で「この24時間でロシア軍指揮本部4カ所、武器・軍事装備密集地域6カ所、弾薬庫3カ所、砲兵部隊5カ所などを打撃した」と主張した。

これに対しロシアはウクライナの大反撃が成功できなくなっていると反論している。ロシア国防省は9日、「南部ザポリージャと東部ドネツク地域でウクライナ軍を撃退した。1000人以上を射殺し数十台の戦車と装甲車を破壊した」と明らかにした。

現在どちらが優位なのかは明確でないが、英国防省傘下の国防情報局は10日、「ウクライナが最近48時間に南東部の複数の地域で重要な作戦を遂行した。一部地域でロシア軍の第1防衛線を突破した可能性が大きい」と分析した。ただし同局は「他の地域ではウクライナの進展がさらに遅い所もあった」と付け加えた。

一方、ロシアの民間軍事会社ワグネルグループとロシア国防省間の対立が激化する中で、ワグネルグループがロシア正規軍の兵士を拉致、拷問し武器を恐喝したという疑惑が提起された。ガーディアンが11日に伝えたところによると、ロシア第72機動小銃旅団元司令官と名乗る人物が最近オンラインに投稿した動画を通じてこのように主張した。

彼は「私と私の旅団はワグネルによって組織的に拉致、虐待され、時には性暴力にさらされた」と明らかにした。続けて「ワグネルがT80戦車2台と機関銃4丁、トラック1台と機甲戦闘車両1台を盗んだ」と付け加えた。

これに対してワグネルグループ創設者のプリゴジン氏は「完全にでたらめ」と否認した。これに先立ち元司令官と名乗る人物は先週、個人的敵対感を理由にワーグナーの車両に銃を撃ってワグネルグループに捕まり尋問を受けたりもした。



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