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「残業と見せかけてサムスンの核心技術撮影後…中国企業に転職」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2021年3月のある深夜、サムスンディスプレーに勤務する50代男が会社内部網に接続した。深夜業務は約2週間続いた。研究員である彼は会社の中国生産法人が所有する設備を中国のディスプレー企業に売却するためのプロジェクトを総括していた。

当時は単純に残業しているように見えたが、男は会社の核心技術である製造自動化技術を持ち出そうとしていた。男は数百枚の内部資料をこっそりと撮影し、これを使って中国のディスプレー企業の子会社に転職した。3億ウォンを超える年俸と3億5000万ウォン以上の生活支援金などを保証された。韓国警察は3月に男を不正競争防止法違反などの容疑で送検した。

警察庁国家捜査本部はこの4カ月間にわたり産業技術流出犯罪を摘発するため「経済安保危害犯罪特別取り締まり」を進めた。11日に発表された中間捜査結果によると、合計35件が摘発され、77人が検挙された。前年同期の摘発件数23件より52%増えた。


国家情報院によると、2018~2022年に摘発された産業技術海外流出被害推定額は25兆ウォンに達する。今回の摘発事例でも8件が海外技術流出事件だった。中国企業関連が半分ほどだった。

2015年から5年間にわたり韓国の大型病院研究所で働き、心血管インターベンション施術に使われる医療用ロボット設計図面など関連資料1万件余りを持ち出した容疑で7日に送検された40代の中国人の場合、持ち出した技術で中国の科学技術人材誘致事業である「千人計画」に応募し、対象に選ばれたりもした。今回摘発された事件の83%である29件が中小企業の被害事例だった。また、86%の30件は役員社員ら内部関係者が引き起こした事件だった。



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