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韓国、また経常赤字に転落も善戦

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国経済の対外健全性を表す経常収支がわずか1カ月でまた赤字に転じた。今年1-4月の経常赤字額は53億7000万ドル(約7480億円)となった。ただ、貿易収支が7カ月ぶりに黒字転換し、サービス収支の赤字幅は減少している。韓国銀行(韓銀)は今年の経常収支が240億ドルの黒字になると見込んでいる。

韓銀によると、4月の経常収支は7億9000万ドルの赤字だった。1月(-42億1000万ドル)、2月(-5億2000万ドル)に11年ぶりに2カ連続の赤字となった後、3月(1億6000万ドル)に黒字に転じたが、4月にまた赤字に転落した。経常収支は貿易・サービス・所得部門を合わせてどれほどの黒字または赤字かを示す指標。一国の「実収入」を表すため、国別の基礎体力をみる重要な基準となる。

4月の赤字は細部項目のうち「本源所得収支」が9000万ドルの赤字に転じた影響が大きい。本源所得収支は国境を行き来する賃金と配当・利子などの投資所得を網羅する。通常、4月は国内企業が外国人投資家に配当金を支払う時期であり、本源所得収支の赤字規模が拡大する。韓銀は比較的善戦したという評価した。輸出不振が続いているが、輸入が大幅に減り、貿易収支は7カ月ぶりに赤字から抜け出した。昨年10月から赤字が続いてきた貿易収支は4月に5億8000万ドルの黒字に転じた。


サービス収支は12億1000万ドルの赤字だが、3月(-19億ドル)に比べて赤字幅が縮小した。細部項目では旅行収支の赤字幅(-5億ドル)が3月(-7億4000万ドル)より縮小した。前月比で4月の出国者数は2万5000人増えたが、外国人の入国者数は多かった影響だと、韓銀は説明した。

韓銀は「4月配当金の峠」を越えただけに、今後の経常収支の流れは良くなるとみている。5月の通関基準の貿易赤字規模(-17億1000万ドル)が4月(-25億1000万ドル)より減少したうえ、外国人への配当も減り、本源所得収支が黒字となる可能性が高いからだ。韓銀のイ・ドンウォン金融統計部長は「下半期には本格的に回復し、年間では240億ドルの黒字が予想される」と述べた。



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