ネイバーはサウジアラビアなど中東と欧州地域にクラウド、AI、ロボット技術の輸出を推進している。写真は3月30日にサウジアラビアのリヤドで開かれたネイバーとサウジ住宅省間の協約式の様子。[写真 ネイバー]
だがオープンソース陣営は「もっと公開する方がもっと安全で、もっと発展する」と主張する。ヤン・ルカン教授は「インターネットの方式のようにAIもすべての国がすべてを開放して利用できるようにすることが代案」と話した。AIに対する懸念が過度であるという見方もある。ニューラル機械翻訳分野の碩学であるニューヨーク大学のチョ・ギョンヒョン教授は最近の外信インタビューで「英雄科学者崇拝主義と人工知能悲観論が結びついた議論に同意しない」と話した。
こうした論争後からオープンソース陣営は「低コスト高効率」の小型AIモデル(sLLM)で世界のAI研究者を吸い込んでいる。メタのオープンソースモデルを活用してスタンフォード大学の研究陣が開発した「アルパカ」などは、人間の脳の神経シナプスの役割をするAIの媒介変数であるパラメーターの個数が少ないのに特化型AIでは性能が優れているという評価を受けている。「オープンAIにお金を出してチャットGPT基盤のサービスをしようか」と考慮していたスタートアップなどがオープンソースモデルに注目する理由だ。全世界で開発者200万人が使うハギングフェイスのジュリアン・ショーモン最高技術責任者(CTO)は先月25日に中央日報との単独インタビューで、「韓国の優れた開発者1万人がAIモデル開発に飛び込むならば、シリコンバレーの閉鎖型企業よりはるかに優れた韓国語モデルを出せるだろう」と話した。これに対しビッグテック陣営では「チャットGPTのような巨大モデルの答を模倣しただけ」としながらオープンソースモデルの性能に疑問を提起している。
情報技術業界では「オープンソースのナマズ効果」がAI市場の構図に及ぼす影響に注目している。フレンドリーAIの代表を務めるソウル大学コンピュータ工学部のチョン・ビョンゴン教授は、「一部支配的会社の主要モデルがあるが、用途に合うようにファインチューニングした多くの小型モデルがあるロングテール市場になるだろう」と予想した。ネイバークラウドAIラボのハ・ジョンウ所長は、「地域別・言語別AI生態系が共存する可能性がある」と話した。グーグルとアップルが二分して30%ずつアプリ手数料を取るモバイル生態系のようになりはしないだろうという話だ。
韓国の専門家らは、韓国のAIが狙うべき点は「大きさよりも特化」と助言する。NCソフトのユン・ソンイ社長は「超巨大汎用モデルが注目されるが、革新は特化モデルでさらに多く出る可能性がある」と話す。KB金融のオ・スンヨンAIセンター長は「産業環境にAIを実際に適用した時にビジネス効果を得ようとするなら領域別にディテールを生かした特化モデルに進まなければならない」と話した。
「AIを核のように規制しよう」というチャットGPTの父…韓国のAI締め上げてくる(1)
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