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【中央時評】悪化する韓中関係に対する対処(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓中関係に赤信号が点った。韓国政府の親米外交に不満を表わしていた中国が行動を始めた。中国は韓国との各級協議を取りやめ、残しておいた外交チャネルで親米路線を警告する最後通牒性の注文を出した。ちょうど韓中間で往復する言葉がにわかに荒くなり、中国の制裁の兆しも観察されていたところだった。今や中国は関係が修交以来最悪という言葉を使うことに対して躊躇(ちゅうちょ)しない。

このような事態は予告されていたことだった。中国は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府が発足以来、米国の対中牽制(けんせい)に同調していると考えて警戒心を表わしていた。その一例が「5つの応当(必ずすべきこと)」措置要求だった。中国は修交以来、米国の同盟である韓国を成果的に牽引して中国の立場を大きく配慮させたが、尹錫悦政府になってからこの成果が崩れていると感じている。1年余り水面下で警告を発していた中国は、尹大統領の国賓訪米とG7(主要7カ国)会議出席を機に韓国の親米路線が一定限度を越えたとみなし、目に見える圧迫に切り替えた。

中国の強硬姿勢への転換にもかかわらず、尹錫悦政府の対米共助の歩みには大きな変化はないだろう。尹大統領は7月NATO(北大西洋条約機構)首脳会議に出席し、韓日米首脳会談のための訪米も推進するだろう。サプライチェーン(供給網)など米国が主導する対中国牽制にも引き続き参加するだろう。中国発悪材料が続く展望だ。


ロシア発悪材料も予想される。これまで韓国は自由を守るための国際連帯を強調する価値外交メッセージを強く発信してきており、米国など国際社会は韓国にウクライナ武器支援を含む役割を注文した。韓国がこれに応じればロシアが反発するだろう。こうなればすでに対米対決心理を基盤に北核問題を協調した中国とロシアはより一層北朝鮮の肩を持つようになるだろう。当然、北朝鮮はこのような状況を利用して核の高度化を追求するだろう。

対処が必要な状況だ。もちろん米中対立とウクライナ戦争以降の国際構図が西側と中露陣営に分かれる局面で、米国の同盟である韓国は米国と歩調を合わせざるをえない。しかし4強に囲まれて分断され、北核と対面するほど類例のない難解な地政学の中に位置する韓国が中露との外交を無視することはできない。すると韓半島(朝鮮半島)の非核、平和、繁栄、統一の道に大きい隘路ができる。

対処リストの第1は、中国とあれやこれや言い合いをしながらも事態の悪化を避けていくことだ。当たり前で簡単なようにみえるが必ずしもそうではない。反中世論を考慮すると、韓国政府が中国との間に摩擦が生じれば世論が支持するかもしれない。したがってその道を進もうとする政治的慣性があるかもしれない。すでにこのような現象は現れており、格別に留意する必要がある。


【中央時評】悪化する韓中関係に対する対処(2)

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