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【ナウ・イン・ジャパン】日本一高いビルも…古い東京を変える「麻布台ヒルズ」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

1日、最終工事が行われている東京港区の「麻布台ヒルズ」。 イ・ヨンヒ特派員

1日午後、東京都港区神谷町駅付近。巨大な工事シートで囲まれた現場の中で大型クレーンが動いている。秋(10-11月)にオープンする予定の8.1ヘクタール規模の大型複合団地「麻布台ヒルズ」の工事現場だ。真ん中で高くそびえるメインビルは麻布台ヒルズのランドマークとなる高さ330メートル(地上64階、地下5階)の「森JPタワー」で、完工すれば日本で最も高いビルとなる。

麻布台ヒルズは東京の風景を変えた建設プロジェクト「六本木ヒルズ」を計画した森ビル社が新しく開発する住居・業務・文化複合地区だ。六本木近隣の麻布台一帯に1400戸の住居空間と業務用オフィス、商店街、美術館、ホテル、緑地広場などが入り、東京の新たな象徴になると予想される。1989年に計画に着手し、現地住民との協議および計画、投資、設計などに34年かかった。

◆古い町から「国際タウン」に変貌


2003年にオープンして今年で20周年を迎えた六本木ヒルズはバブル経済崩壊後に下降線をたどっていた東京に新たな活力を与えた建設プロジェクトと評価される。六本木ヒルズが誕生する前、この地域は古い木造建物や連棟式住宅の横に酒場やクラブなどが密集する地域だった。当時も六本木は東京で外国人が最も多く暮らす地域だったため、多様な施設を備えた国際タウンにしようというのが開発の趣旨だった。

少子高齢化で都市居住人口が減る中、住居と仕事、文化生活、ショッピングと余暇をすべて近隣で解決する「コンパクトシティ(都市の中の都市)」概念を導入した。超高層建物を建設して住居地と事務空間、商店街などを配置し、残りの空間に利用者が休める緑地を十分に造成する「バーティカル・ガーデンシティ(Vertical garden city)」を目標にした。

しかしその過程は平坦でなかった。この地域に長く暮らしてきた約500世帯を説得するのが最も大きな課題だったという。森ビル広報部の山本将克課長は「組合を作って職員が一戸一戸訪問して説得するのに14年かかった。結果的に約80%の400世帯の同意を得ることができた」と説明した。都心の再開発が普通、開発会社が住民から土地を買い取って商店街・オフィス用ビルを建てる方式で行われるなら、六本木ヒルズは現地住民が居住して共に地域文化を築いていく共生型開発モデルとして注目されていた。

成果は数値に表れている。六本木ヒルズがオープンしてから20年間、六本木駅の訪問客は2.2倍に増え、港区居住者数は1.6倍、外国人居住者は1.2倍に増加した。新型コロナ以前まで一日約10万人、毎年約4000万人の訪問客が六本木ヒルズを訪れた。六本木ヒルズに続いて表参道ヒルズ、東京ミッドタウン、銀座シックス、虎ノ門ヒルズなど大規模な開発事業が相次いで進行し、東京は超現代的な洗練されたイメージを持つ都市に変貌した。

もちろんオールドタウンをなくして超高層ビルを建設する方式の都市再開発が果たして正解かということに対する疑問はあるはずだ。山本課長は「東京が持つ魅力を多様に生かすことが重要」とし「港区は東京で最も多くの人々、特に外国人が集まる中心地であるだけに、この地域の特性を最大化することに集中している」と説明した。



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