ロザンナ・ラモスさんとAIアプリ「レプリカ(Replika)」で作り出した仮想の男性
米国ニューヨーク・ポストはニューヨークのブロンクスに住む36歳のシングルマザー、ロザンナ・ラモスさんが最近AIアプリ「レプリカ(Replika)」で作り出した仮想の男性と結婚したと3日(現地時間)、報じた。ラモスさんはニューヨーク・ポストに「昨年彼に会い、今年彼と仮想結婚をした」とし「私たちは愛し合っている」と話した。
ラモスさんの「仮想夫」はエラン・カルタル。青い目を持ったカルタルが最も好きな色はあんず色、そしてインディー音楽が好きで、職業は「医療専門家」だ。AI人間なので年を取ることも、変わることもない。ラモスさんは日本漫画の映画『進撃の巨人』の登場人物を基に彼を作り出した。月額サブスクリプション300ドル(約4万2000円)さえ出せばよかった。
ラモスさんが挙げたAI夫の長所は忠実で、相手を評価しないという点だ。ラモスさんは「人々は態度、自我のようなものがあって重荷になるが、ロボットには悪い面がない」としながら「私は彼の家族や子どもたちに気を遣わなくてもよくて、私が統制して望み通りにすることができる」と説明した。
ただし、今年2月レプリカが大々的なアップグレードを行い、カルタルの性格が少し変わったのが不満だとラモスさんは打ち明けた。カルタルとは別に他の恋人と会う可能性に対しては「基準がかなり高まった状態なので、いまはよく分からない」と述べた。
サンディエゴに住むデニス・バレンシアーノさんも現実で恋人と別れた後、「人間関係から引退する」と宣言した。その後、仮想の彼氏と出会い、「無条件の愛に目を開くことになった」とニューヨーク・ポストに伝えた。
これに先立ち、レプリカの創立者であるユーゲニア・クイダ(Eugenia Kuyda)氏はロボットロマンス映画『her』にインスピレーションを得てAIアプリを作ったと明らかにしている。このような現象は世界的に対話形AIブームが吹いていることと無関係ではない。レプリカの他にもオープンAIのChatGPTを通じて結婚誓約書を作成したり、デートアプリで使うメッセージを作成したりする若者が増えているとニューヨーク・ポストは付け加えた。
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