ヨルダンのフセイン皇太子がサウジアラビアの有力家の女性と結婚式を行う。

１日（現地時間）、日刊紙アラブニュースなどによると、同日午後、アンマンのザーラン宮殿でフセイン皇太子（２８）と婚約者のラジワ・アル・サイフさん（２９）の結婚式が執り行われる。フセイン皇太子とサイフさんは昨年８月に婚約した。

同日の結婚式には、英ウィリアム皇太子やケイト・ミドルトン皇太子妃など、世界各国の王室関係者が大勢参列する。ジョー・バイデン米大統領のジル・バイデン夫人、米国のジョン・ケリー気候問題担当大統領特使なども招待客リストに入った。




人口１１００万人規模のヨルダンは同日を休日と宣言し、主要通りを国旗と垂れ幕で飾った。アンマン広場には結婚式中継のための大型スクリーンが設置された。

２００９年、１５歳で皇太子に指名されたフセイン王子は国王アブドゥッラー２世の長男だ。国王アブドゥッラー２世とラーニア王妃は、フセイン皇太子の他にもイマン王女、サルマ王女、ハーシム王子がいる。

米ジョージワシントン大学で国際歴史を専攻したフセイン皇太子は、英サンドハースト王立陸軍士官学校で教育を受けた。ヨルダン陸軍のヘリコプターパイロットとして服務し、２０１５年当時最年少で国連安全保障理事会（安保理）会議を主宰した。

婚約者サイフさんの父親は、サウジの主要建設会社を所有する富豪として知られている。母親はサウジのサウード王家の血縁者だ。サイフさんはニューヨークのシラキュース大学で建築を学んだ後、米国とサウジで建築家として活動している。

外信は同日、結婚式のニュースを伝えながら、資源の足りないヨルダンが最大の産油国であるサウジとの戦略的なつながりを構築することに役立つと分析した。

ヨルダンの政治アナリストであるアメル・サバイレ氏はＡＰ通信に「これは単なる結婚式ではなく、ヨルダンの未来の国王を発表する行事」と評価した。