10年ほど前から韓国に対するサイバー攻撃を繰り返してきた北朝鮮の悪名高いハッキング組織「キムスキー(Kimsuky)」を韓国が世界で初めて独自制裁リストに含めた。
北朝鮮の先月31日のいわゆる「人工衛星」打ち上げに対して「応分の代価と苦痛が伴うことになる」と言及した政府は、世界各地から技術や情報を盗み出す北朝鮮のハッカー組織を制裁対象にして違法なミサイル開発の芽を摘むという構想だ。
韓国外交部は2日、キムスキーに対する独自の制裁を発表し、「キムスキーは外交・安全保障・国防などの分野の個人・機関から諜報を収集し、これを北の政権に提供してきた」とし「キムスキーをはじめとする北のハッカー組織は世界を対象に武器開発、人工衛星、宇宙関連先端技術を窃取し、北のいわゆる『衛星』開発に直接・間接的に関与した」と説明した。
続いて「外交・安保懸案など秘密情報や先端技術情報の窃取などキムスキーが最近まで国内の機関・個人を対象にサイバー攻撃を敢行してきただけに、今回の制裁を通じてキムスキーの国内活動を萎縮させる効果が生じると期待する」と明らかにした。今回の制裁は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に入って8件目の対北朝鮮独自制裁となる。
また政府は今回の制裁と同時に「キムスキーの暗号資産ウォレットアドレスや識別情報も共に登載した」と明らかにした。さらに「キムスキーがランサムウェア攻撃を敢行して金銭を要求する状況に対する警戒感を高めるきっかけになるだろう」と強調した。ランサムウェアはシステムを閉鎖したりデータを暗号化したりして使用できないようにした後、金銭を要求する悪性プログラム。
キムスキーは2014年、韓国水力原子力をハッキングして原発の図面などを盗み出した事件で名前が知られ始めた北朝鮮の代表的なハッカー組織だ。2016年の国家安保室詐称、2021年のソウル大病院患者7000人の個人情報流出などの事件の背後と見なされている。韓日米の独自制裁を受ける北朝鮮の別の代表的なハッカー組織「ラザルス」とは違い、キムスキーは主に韓国をターゲットにしてハッキングを繰り返してきた。
警察庁国家捜査本部によると、キムスキーは昨年も数カ月間にわたり大統領職引き継ぎ委員会担当記者、国会議員室秘書、国立外交院などを詐称し、国内外交・安保専門家に悪性プログラムを隠したメールを送った。今年に入ってからもキムスキーが北朝鮮人権団体と脱北社後援組織を標的にハッキングを図ったというサイバー脅威分析会社の報告書があった。
外交部当局者はこの日、キムスキーの犯行手法について「主に社会的関係と信頼を利用して人をだまして秘密を取得する『社会工学的技法』を使う」とし「特定のメールを制作して情報を盗み出すスピアフィッシング攻撃を繰り返している」と説明した。
また政府は米国と共にキムスキーの具体的な活動手法、危険指標などが詳細に記述された「韓米合同保安勧告文」を発表するとこの日、明らかにした。2月の「北朝鮮ランサムウェア関連勧告」に続く両国間の2件目の合同勧告文だ。
国連安保理が2017年12月の対北朝鮮制裁決議を最後に北朝鮮の核問題に対する決議・声明など共同措置を導出できない中、韓国は米国、日本と共に独自制裁を重複・交差断行することで対北朝鮮圧力を強める戦略を進めている。中国とロシアは昨年5月、安保理史上初めて北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射による対北朝鮮制裁決議を否決させ、今年に入ってからは議長声明に加わることも拒否している。
韓国政府は近く米国と協議し、先月31日の北朝鮮の発射体に関する安保理緊急会議招集を要請する計画だ。外交部当局者は「追加の対北制裁のためにも関係国と協議している」と明らかにした。
北朝鮮の先月31日のいわゆる「人工衛星」打ち上げに対して「応分の代価と苦痛が伴うことになる」と言及した政府は、世界各地から技術や情報を盗み出す北朝鮮のハッカー組織を制裁対象にして違法なミサイル開発の芽を摘むという構想だ。
韓国外交部は2日、キムスキーに対する独自の制裁を発表し、「キムスキーは外交・安全保障・国防などの分野の個人・機関から諜報を収集し、これを北の政権に提供してきた」とし「キムスキーをはじめとする北のハッカー組織は世界を対象に武器開発、人工衛星、宇宙関連先端技術を窃取し、北のいわゆる『衛星』開発に直接・間接的に関与した」と説明した。
続いて「外交・安保懸案など秘密情報や先端技術情報の窃取などキムスキーが最近まで国内の機関・個人を対象にサイバー攻撃を敢行してきただけに、今回の制裁を通じてキムスキーの国内活動を萎縮させる効果が生じると期待する」と明らかにした。今回の制裁は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に入って8件目の対北朝鮮独自制裁となる。
また政府は今回の制裁と同時に「キムスキーの暗号資産ウォレットアドレスや識別情報も共に登載した」と明らかにした。さらに「キムスキーがランサムウェア攻撃を敢行して金銭を要求する状況に対する警戒感を高めるきっかけになるだろう」と強調した。ランサムウェアはシステムを閉鎖したりデータを暗号化したりして使用できないようにした後、金銭を要求する悪性プログラム。
キムスキーは2014年、韓国水力原子力をハッキングして原発の図面などを盗み出した事件で名前が知られ始めた北朝鮮の代表的なハッカー組織だ。2016年の国家安保室詐称、2021年のソウル大病院患者7000人の個人情報流出などの事件の背後と見なされている。韓日米の独自制裁を受ける北朝鮮の別の代表的なハッカー組織「ラザルス」とは違い、キムスキーは主に韓国をターゲットにしてハッキングを繰り返してきた。
警察庁国家捜査本部によると、キムスキーは昨年も数カ月間にわたり大統領職引き継ぎ委員会担当記者、国会議員室秘書、国立外交院などを詐称し、国内外交・安保専門家に悪性プログラムを隠したメールを送った。今年に入ってからもキムスキーが北朝鮮人権団体と脱北社後援組織を標的にハッキングを図ったというサイバー脅威分析会社の報告書があった。
外交部当局者はこの日、キムスキーの犯行手法について「主に社会的関係と信頼を利用して人をだまして秘密を取得する『社会工学的技法』を使う」とし「特定のメールを制作して情報を盗み出すスピアフィッシング攻撃を繰り返している」と説明した。
また政府は米国と共にキムスキーの具体的な活動手法、危険指標などが詳細に記述された「韓米合同保安勧告文」を発表するとこの日、明らかにした。2月の「北朝鮮ランサムウェア関連勧告」に続く両国間の2件目の合同勧告文だ。
国連安保理が2017年12月の対北朝鮮制裁決議を最後に北朝鮮の核問題に対する決議・声明など共同措置を導出できない中、韓国は米国、日本と共に独自制裁を重複・交差断行することで対北朝鮮圧力を強める戦略を進めている。中国とロシアは昨年5月、安保理史上初めて北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射による対北朝鮮制裁決議を否決させ、今年に入ってからは議長声明に加わることも拒否している。
韓国政府は近く米国と協議し、先月31日の北朝鮮の発射体に関する安保理緊急会議招集を要請する計画だ。外交部当局者は「追加の対北制裁のためにも関係国と協議している」と明らかにした。
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