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【韓半島平和構築】米中対立の真ん中の韓半島…南北対話チャンネルを模索すべき(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

パク・ミョンリム延世大教授、魏聖洛(ウィ・ソンラク)財団事務総長、朴英鎬(パク・ヨンホ)元江原大教授、白栄哲(ペク・ヨンチョル)建国大名誉教授、権万学(クォン・マンハク)慶煕大名誉教授、田奉根(チョン・ボングン)国立外交院教授(左から)が韓半島フォーラムの28年の活動史を振り返る『韓半島の平和と統一』の発刊を記念して座談会を開いた。 チャン・ジンヨン記者

北朝鮮が31日、軍事偵察衛星打ち上げに失敗したが、韓半島(朝鮮半島)の緊張が高まっている。今年で停戦70周年を迎えたが、南北関係は依然として不安定だ。特に最近の韓半島は北朝鮮の核・ミサイル脅威だけでなく、米中の対立で揺れ動く国際関係の真ん中に立っている。一寸先を見通せない状況だ。

こうした中、(財)韓半島平和構築(理事長洪錫炫中央ホールディングス会長)と財団の細部運営組織の韓半島フォーラムが『韓半島の平和と統一1・2』(延世大出版文化院)を発刊した。南北および海外の学者が国内だけでなく中国や北朝鮮平壌(ピョンヤン)で開いた学術会議などを通じて緊張緩和策を模索した28年間の記録を整理した。過去を振り返って新しいものを見いだす「温故而知新」レベルでだ。

洪錫炫(ホン・ソクヒョン)理事長は「最近展開している韓半島と世界秩序の変化様態は従来の平和を脅かす新しい挑戦」とし「北の非核化と韓半島平和構築のために進歩と保守の政派を超越して誰もが共感できる代案を提示することは、今後も続かなければいけない」と強調した。白栄哲(ペク・ヨンチョル)建国大名誉教授をはじめフォーラム所属の韓半島問題専門家らが今回の発刊の意味について話した。


▼白栄哲・建国大名誉教授(前韓半島フォーラム理事長)

韓半島フォーラムの前身、韓国統一フォーラムが1995年に中国で南北、海外の学者を集めて学術会議を始めてからもうすぐ30年となる。その間、学術的な議論と共に政策代案も提示した。20年前の2003年に平壌(ピョンヤン)の人民文化宮殿で開催した南北・海外学者学術会議がフォーラムの最も大きな成果だ。北側と信頼が築かれながら実現した「誰も行ったことのない道」だった。95年から北側からは学者だけでなく、統一戦線部の元東淵(ウォン・ドンヨン)副部長、南北赤十字会談北側代表を務めたチェ・ソンイク、「ソウル火の海」発言をした朴英洙(パク・ヨンス)など北朝鮮の高官が参加した。自分たちが参考にするほどの実質的な議論があったからだ。当時、非核化をためらっていた北朝鮮の真ん中(平壌)で6カ国協議を提案したのが代表的だ。時には激しい論争もあったが、実務協議で発表内容を調整して「地雷」を除去し、双方が互いに尊重し合った結果だ。後日、北朝鮮当局者は「どうやってそのような(6カ国協議)アイデアを出したか」という話をした。また「今後もこのような行事を続けよう」という提案も受けた。2012年の大統領選挙を控えて発表した「南北関係3.0:韓半島平和協力プロセス」は、進歩と保守の学者が向き合って作り出した集団知性の作品だ。当時、与党と野党、進歩と保守などすべての政党が公約に反映した。特に2015年に国会南北関係特別委と共同で主催した討論会では陣営対決を克服し、超党派的な対北朝鮮政策を樹立することに与野党が合意し、10項目の共同宣言文を採択するという結果もあった。韓半島フォーラムが理念と政派を越えて偏りのない客観的な代案を提示した結果であり、韓国内の葛藤を克服できる案を見いだした事例だった。その後は進展がないが、南北はもちろん国内の進歩と保守も、異なる理念と信念の主張でなく、互いを認めるトレランス(tolerance、寛容)が必要な時だ。

▼パク・ミョンリム延世大教授

韓国で陣営、理念、政党、世代別に最も葛藤が激しいのが対北朝鮮政策と南北関係だ。それでもフォーラムが30年近く続いて拡張できたのは(財)韓半島平和構築の母体である韓半島フォーラムが自律性と専門性を確保し、均衡感を維持したからだ。北側と接触しながら、政府や政権の交代とは距離をおく自律的な民間組織が必要だという点を感じた。南北だけでなく国際軸が共に動くべきという点も痛感した。南北関係の改善にとどまらず、国際問題、非核化、さらに統一プロセスなどの努力と成果を歴史的記録として残そうと考えた。自慢するのではなく、こうした過去の痕跡が今後の政策樹立に役立つことがあるという判断からだ。



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