韓国軍合同参謀本部は先月31日、軍が於青島西側200キロメートル海上で北朝鮮が主張する「宇宙発射体」の一部と推定される物体を回収したと明らかにした。[写真 合同参謀本部]
韓国軍合同参謀本部はこの日午前6時29分に北朝鮮が主張する宇宙発射体が平安北道(ピョンアンブクド)の東倉里(トンチャンリ)一帯から南に向け発射されたと明らかにした。だがロケットは白翎島(ペクリョンド)西側遠海上空を通過した後非正常に飛行し落下
した。落下地点は韓中暫定水域である於青島(オチョンド)の西側200キロメートル海上だった。
北朝鮮も発射後約2時間30分が過ぎた午前9時ごろに発射失敗を認めた。北朝鮮の国家宇宙開発局は「軍事偵察衛星『万里鏡1号』を新型衛星キャリア・ロケット『千里馬1型』に搭載して打ち上げた千里馬1型は正常飛行中、1段の分離後、2段エンジンの始動不正常によって推進力を失い、朝鮮西海(黄海)に墜落した」と発表した。
国家宇宙開発局の報道官は続けて「千里馬1型」に導入された新型エンジンシステムの信頼性と安全性が落ち、使われた燃料の特性の不安定に事故の原因があると見て、具体的な原因の解明に着手すると指摘した。その上で「可及的速い期間内に第2次打ち上げを断行する」と強調した。
韓国国防部によると、北朝鮮が衛星搭載を主張して宇宙発射体を発射したのは今回が7回目だ。直近の事例は2016年2月の「光明星4号」だった。7回の発射のうち2回は衛星軌道進入には成功したが衛星は正常に作動していない。
韓国軍当局は発射から1時間36分目の午前8時5分ごろに海軍の水上救助救難艇「統営(トンヨン)」が落下地点海上で浮遊するロケットの残骸を回収したと明らかにした。韓国軍当局はこの残骸が1段ロケットと2段ロケットの間の円筒形の連結部であると推定している。
軍当局はまた他の水上救難艇「光陽(クァンヤン)」も現場に追加投入するなど残りの残骸回収作業に拍車をかけている。これを通じて今回のロケットの全般的な性能と外国部品使用の有無、技術水準などを確認する予定だ。
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