台湾のある食堂が「海のゴキブリ」と呼ばれるダイオウグソクムシのラーメンを披露した。

２３日（現地時間）、現地メディア「サウスチャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ）」によると、台湾台北の遼寧街夜市にある「拉麺公子（Ｔｈｅ　Ｒａｍｅｎ　Ｂｏｙ）」という食堂は、独特なビジュアルのダイオウグソクムシラーメンを限定販売するとしてインスタグラムに写真を公開した。

ダイオウグソクムシは韓国の海域では確認されていない国内未棲息種で、一般的にダイオウグソクムシと呼ばれている。ダイオウグソクムシは大西洋、太平洋およびインド洋の深く冷たい海中に生息し、まるでゴキブリのように腐った魚の死骸を食べて生存するという。そのため、「深海の掃除屋」という別称もある。


店側はインスタグラムでこのラーメンについて「夢の食材で作った」とし「白身の部分はロブスターとカニの味がし、黄色の腺体はカニの卵の味がする。全体的な味と食感は甘くて新鮮」と紹介した。

ただ「ロブスターやカニを食べる時の感覚ほど良くはない」としながらも「食べる価値はある」とアピールした。

また「インターネット上では臭いという意見もあったが、新鮮ではないもので調理したからではないか」とし「（私たちの料理は）臭いが全くしない。新鮮な海産物の匂いしかしない」と強調した。

このメニューはラーメンの入った丼の上にダイオウグソクムシの甲殻を乗せている。これについて店側は「これはあくまで飾り。スープを出すために使われたりすることはない」とし「スープは鶏ガラをベースに４種類のカツオブシ材料とさまざまな干物を入れて煮立てて作り、あっさりしながらも深い味わいがある」と説明した。

また、店側は「数量限定、販売時期未定、登録後予約必須」とし「食べてみたい人は予約を急いでほしい」と呼びかけた。数量が少ないため、店の常連客のみに販売する。価格は一杯１４８０台湾ドル（約６７００円）とやや高価だ。

店側は、ダイオウグソクムシラーメンの写真も一緒に公開した。店側は写真のラーメンの上に乗っているダイオウグソクムシの甲殻について「今回収穫されたものの中で最も小さいもので、もっと大きいものもある」と付け加えた。

これに対してオンライン上ではレストランのインスタグラムのコメントを通じて「このメニューを開発した意図はもしかしたらラーメン嫌いにさせるため？」「美味しいものを食べることができる選択肢がたくさんある。このメニューは本当に必要なのか？」「食べている途中でいきなり動き出しそう」「食べるにはすごい勇気が必要」と否定的な反応を寄せている。

一方、「食べてみたい」「食べてから甲羅を持って帰ってもよいか」「予約を急がないと」と期待を示す人もいた。