強制徴用と慰安婦動員の加害者である第2次世界大戦の戦犯国・日本が被害者に転換される場面だ。戦後日本の「被害者意識」は謝罪と反省をためらわせた。こうした奇妙な心理構造をつくったのは戦勝国の米国だった。裕仁天皇を退位させれば日本社会が崩壊すると判断し、免罪符を与えた。
東京戦犯裁判はナチを断罪したニュルンベルク戦犯裁判とは異なる状況だった。『敗北を抱きしめて(Embracing Defeat)』の著者ジョン・ダワー米マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授は「『勝者の証拠』を操作して敗戦国の首長を救済する形態」と批判した。「A級戦犯」は団結して天皇を保護したが、一つ失敗があった。首相として戦時内閣を率いた東条英機が「天皇の意に反する行動をすることは考えられない」と述べたのだ。
東京戦犯裁判はナチを断罪したニュルンベルク戦犯裁判とは異なる状況だった。『敗北を抱きしめて(Embracing Defeat)』の著者ジョン・ダワー米マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授は「『勝者の証拠』を操作して敗戦国の首長を救済する形態」と批判した。「A級戦犯」は団結して天皇を保護したが、一つ失敗があった。首相として戦時内閣を率いた東条英機が「天皇の意に反する行動をすることは考えられない」と述べたのだ。
この記事を読んで…