「景福宮(キョンボックン)の歴史性と同時代的美しさからインスピレーションを得たグッチの衣装を紹介する行事を開催するため勤政殿の使用を申請します」。
世界的ファッションブランドのグッチは2月に韓国文化財委員会に対しこうした立場を明らかにした。謹厳な歴史空間である景福宮勤政殿でファッションショーを開けるよう許可してほしいという内容の申請書に「景福宮は過去と現代の交差点で未来を導く代表的文化遺産」であり「景福宮という空間の場所性と歴史性を新たな見方で提示したい」という内容を盛り込んだ。
景福宮の中心である勤政殿は朝鮮時代に国の儀式を行い外国使節を迎えた所だ。現存する韓国国内最大の木造建築物のひとつで国宝223号に指定されている。
文化財委員会は「発想の転換」に共感し、朝鮮を代表する景福宮は16日夕方、グッチのランウェイに変身した。勤政殿を囲む行閣周辺が舞台になった。景福宮でファッションショーが開かれたのは今回が初めてだ。アジアで開かれるグッチ初のクルーズファッションショーでもある。
「過去を記念し未来のインスピレーションを得られる所」という景福宮紹介文の通りグッチはこの日伝統と現代を玄妙に織り交ぜた衣装を披露した。韓服のチマ(スカート)を連想させるドレスと韓服のオッコルム(ひも)を借用したリボンデザインのシルクバンドなどが登場した。スキューバダイビング用スーツなどスポーツウェアはクルーズコレクションに似合う活気あふれる雰囲気をかもし出した。勤政殿広場は夜空の星のように輝く照明であふれ、照明を浴びた建物は威容を誇った。
グッチのマルコ・ビッザーリ社長兼最高経営責任者(CEO)は今回のファッションショーを開きながら「グッチは世界の歴史と芸術的価値を持つ文化遺産に対する敬意と敬拝を見せたブランドで、景福宮は過去を記念し未来のインスピレーションを得られる所。世界的建築物である景福宮を通じて韓国文化とこれを手入れしてきた韓国人と連結する驚く経験をできる。過去を記念して未来のインスピレーションを得られる所でクルーズコレクションを披露できて光栄」と話した。
グッチはこれまでフィレンツェのピッティ宮殿、ローマのカピトリーノ博物館、ロンドンのウエストミンスター寺院など世界遺産や各国のランドマーク建築物でファッションショーを行ってきた。昨年5月にはイタリアの世界遺産カステル・デル・モンテでクルーズコレクションを公開した。
グッチは昨年8月にも景福宮に「ラブレター」を送っている。「朝鮮の天文学」というテーマを提示した。昨年の文化財委員会宮能文化財文化委員会の会議録によると、グッチは「景福宮と朝鮮の天文学にインスピレーションを受けた衣装を紹介する」との考えを示した。宇宙を主題にした「グッチコスモゴニエ」コレクションを披露する理想的な場所として景福宮を挙げたのだ。景福宮は世宗大王がハングルを作っただけでなく各種天文学の業績を残したところだ。
グッチは天文学の専門家の諮問を受けるなど歴史考証に力を入れ、太祖4年に作られた星座図「石刻天象列次分野之図」を活用して舞台を構成するという計画も提出した。当時文化財委員会は「行事の商業性を減らし宮の文化財的価値を際立たせるようにできるプログラムを配置」とする条件でグッチの提案を受け入れた。
だが昨年8月にあるファッション誌が青瓦台(チョンワデ、大統領府)でグラビア撮影をしたことを契機に青瓦台活用案をめぐる議論が続き、景福宮に飛び火した。文化遺産を商業的に利用すべきでないという世論が大きくなるとグッチも景福宮でのイベントを取り消した。その後改めて文化財庁と協議し、11月にショーを開くことにしたが、梨泰院(イテウォン)での大規模事故発生を受け再び取り消した。そして今回ファッションショーが開かれることになった。
グッチは今回のファッションショー成功に向け細かい配慮もした。今後3年間景福宮の保存管理と活用事業を後援することにした。文化財庁の崔応天(チェ・ウンチョン)庁長は「景福宮は朝鮮最高の法宮であり宮中芸術、建築だけでなくハングル創製と天文学などの発展を成し遂げた文化と科学の中心地。グッチとの出会いで過去と現在が共存する景福宮の真の魅力を世界の人々が知ることになる機会になるだろう」と話した。
世界的ファッションブランドのグッチは2月に韓国文化財委員会に対しこうした立場を明らかにした。謹厳な歴史空間である景福宮勤政殿でファッションショーを開けるよう許可してほしいという内容の申請書に「景福宮は過去と現代の交差点で未来を導く代表的文化遺産」であり「景福宮という空間の場所性と歴史性を新たな見方で提示したい」という内容を盛り込んだ。
景福宮の中心である勤政殿は朝鮮時代に国の儀式を行い外国使節を迎えた所だ。現存する韓国国内最大の木造建築物のひとつで国宝223号に指定されている。
文化財委員会は「発想の転換」に共感し、朝鮮を代表する景福宮は16日夕方、グッチのランウェイに変身した。勤政殿を囲む行閣周辺が舞台になった。景福宮でファッションショーが開かれたのは今回が初めてだ。アジアで開かれるグッチ初のクルーズファッションショーでもある。
「過去を記念し未来のインスピレーションを得られる所」という景福宮紹介文の通りグッチはこの日伝統と現代を玄妙に織り交ぜた衣装を披露した。韓服のチマ(スカート)を連想させるドレスと韓服のオッコルム(ひも)を借用したリボンデザインのシルクバンドなどが登場した。スキューバダイビング用スーツなどスポーツウェアはクルーズコレクションに似合う活気あふれる雰囲気をかもし出した。勤政殿広場は夜空の星のように輝く照明であふれ、照明を浴びた建物は威容を誇った。
グッチのマルコ・ビッザーリ社長兼最高経営責任者(CEO)は今回のファッションショーを開きながら「グッチは世界の歴史と芸術的価値を持つ文化遺産に対する敬意と敬拝を見せたブランドで、景福宮は過去を記念し未来のインスピレーションを得られる所。世界的建築物である景福宮を通じて韓国文化とこれを手入れしてきた韓国人と連結する驚く経験をできる。過去を記念して未来のインスピレーションを得られる所でクルーズコレクションを披露できて光栄」と話した。
グッチはこれまでフィレンツェのピッティ宮殿、ローマのカピトリーノ博物館、ロンドンのウエストミンスター寺院など世界遺産や各国のランドマーク建築物でファッションショーを行ってきた。昨年5月にはイタリアの世界遺産カステル・デル・モンテでクルーズコレクションを公開した。
グッチは昨年8月にも景福宮に「ラブレター」を送っている。「朝鮮の天文学」というテーマを提示した。昨年の文化財委員会宮能文化財文化委員会の会議録によると、グッチは「景福宮と朝鮮の天文学にインスピレーションを受けた衣装を紹介する」との考えを示した。宇宙を主題にした「グッチコスモゴニエ」コレクションを披露する理想的な場所として景福宮を挙げたのだ。景福宮は世宗大王がハングルを作っただけでなく各種天文学の業績を残したところだ。
グッチは天文学の専門家の諮問を受けるなど歴史考証に力を入れ、太祖4年に作られた星座図「石刻天象列次分野之図」を活用して舞台を構成するという計画も提出した。当時文化財委員会は「行事の商業性を減らし宮の文化財的価値を際立たせるようにできるプログラムを配置」とする条件でグッチの提案を受け入れた。
だが昨年8月にあるファッション誌が青瓦台(チョンワデ、大統領府)でグラビア撮影をしたことを契機に青瓦台活用案をめぐる議論が続き、景福宮に飛び火した。文化遺産を商業的に利用すべきでないという世論が大きくなるとグッチも景福宮でのイベントを取り消した。その後改めて文化財庁と協議し、11月にショーを開くことにしたが、梨泰院(イテウォン)での大規模事故発生を受け再び取り消した。そして今回ファッションショーが開かれることになった。
グッチは今回のファッションショー成功に向け細かい配慮もした。今後3年間景福宮の保存管理と活用事業を後援することにした。文化財庁の崔応天(チェ・ウンチョン)庁長は「景福宮は朝鮮最高の法宮であり宮中芸術、建築だけでなくハングル創製と天文学などの発展を成し遂げた文化と科学の中心地。グッチとの出会いで過去と現在が共存する景福宮の真の魅力を世界の人々が知ることになる機会になるだろう」と話した。
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