米中競争の中で「どちら側につくか」でストレスを受けている欧州や日本・韓国などの同盟にとって、47歳補佐官の現実的認識も注目するに値する。ブルッキングス特講でサリバン氏は「米国内の製造業力の復元と建設が最優先だが、自立国家(autarky)が米国の目的ではない」と線を引いた。「その次の段階はわれわれの同盟・協力国すべての製造業力量、(経済・安保危機の)回復能力などを共に増進させて彼らを決して置き去りにしないという戦略」と説明した。カーネギー財団報告書も「冷戦時期のソ連に比べて中国は米国の協力国に対する経済的レバレッジがはるかに大きい」とし「すべての領域の対中戦線で国々を米国側に立たせることは難しいので、米中の経済的競争だけというよりはもっと明白な準拠を提示してくれるほうがよいだろう」という認識も示した。「同盟を無賃乗車者と嘲弄・放棄して関税乱発で自由貿易に逆行したトランプ式『米国優先(America First)』は未来の解決法にはなりえない」とし「中露との全面的・消耗的葛藤が起きないようにして彼らとの戦略的競争を同盟と共に効率的に管理しなければならない」〔『トランプ後の世界』、フォーリン・アフェアーズ(Foreign Affairs)2018年5月〕というのがサリバン氏自身の一貫したメッセージだった。
これは韓国の今後の中国外交にも助けになる「サリバンからの助言」でもある。激しく険しい自己暗示的な話を先に取り出して感情刺激→自国内の世論悪化→経済報復→対立、封じ込めに進む悪循環は避けなければならない。中国をしっかりと説得して好循環構図を作る最善のメッセージ。このくらいでどうだろうかと思う。
「中国はわれわれにとってはいつも機会だった。両国の自由交易・投資はどちらの経済にも、2カ国の中産層の利益にもウィン・ウィンであり持続させていかなくてはならない核心の柱だ。隣国の協力地点も気候変動・保健・環境へとより一層広がるべき時だ。米国の安保同盟だからといって決して中国をデカップリング・封じ込めようとしているわけではない。すべての機会と利益を大きくする建設的外交の空間を広げていこう」
チェ・フン/主筆
【コラム】「中国とのデカップリングではない」 サリバン氏が韓中関係に与えた助言(1)
これは韓国の今後の中国外交にも助けになる「サリバンからの助言」でもある。激しく険しい自己暗示的な話を先に取り出して感情刺激→自国内の世論悪化→経済報復→対立、封じ込めに進む悪循環は避けなければならない。中国をしっかりと説得して好循環構図を作る最善のメッセージ。このくらいでどうだろうかと思う。
「中国はわれわれにとってはいつも機会だった。両国の自由交易・投資はどちらの経済にも、2カ国の中産層の利益にもウィン・ウィンであり持続させていかなくてはならない核心の柱だ。隣国の協力地点も気候変動・保健・環境へとより一層広がるべき時だ。米国の安保同盟だからといって決して中国をデカップリング・封じ込めようとしているわけではない。すべての機会と利益を大きくする建設的外交の空間を広げていこう」
チェ・フン/主筆
【コラム】「中国とのデカップリングではない」 サリバン氏が韓中関係に与えた助言(1)
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