性転換手術をした俳優エリオット・ペイジが自身の体に対する感謝の気持ちを示した。

ペイジは１１日、自身のインスタグラムに上半身裸の姿を写した写真を公開した。写真では乳房切除術を受けた跡が鮮明だ。

彼は「ディスフォリア（性別不快感）が夏に特に激しかった。いまは太陽の光を浴びるのがとても気持ちいい。こうした経験ができるとは考えもしなかった」と語った。


続けて「私の体で感じる喜びを。私は性アイデンティティ確認サービスが私に与えたものに対しとても感謝し、私の旅程をさらに多く共有できることを期待する」と明らかにした。

エリオット・ペイジは６月に回顧録を出版する。

出版社によると回顧録はペイジが世界で最も有名なトランスジェンダーの１人として彼が体験した経験、精神健康、暴行、愛、関係、セックス、そしてハリウッドなどについて取り上げる。

これに先立ちペイジは自身のインスタグラムを通じ「６月６日が早くやってくるように感じられる。私は人々がついに回顧録を読むことになって興奮している」と出版に対する心境を明らかにした。

続けて「私は全国の読者と聴取者などと交流できる機会を持てるようになったことに感謝し、また、その過程で他のクィアとトランスジェンダーの話を祝える機会を持てるようになったことに対し感謝する」とした。

ペイジは過去に映画『ＪＵＮＯ／ジュノ』で１０代の未婚の母役を演じ、米国の「国民の妹」のタイトルを持っていた俳優だ。また『インセプション』『Ｘ－ＭＥＮ：ファイナルディシジョン』などに出演して韓国でも顔が知られている。

ペイジは２０１４年に自身が同性愛者であることを告白し、２０２０年１２月にソーシャルメディアを通じて性転換の事実を明らかにしながら名前もエリオット・ペイジに変えた。翌年３月には乳房切除手術を受けた。

ペイジは２０２１年に米時事週刊誌タイムの表紙を飾ったことがある。当時のインタビューでは「性転換後完全にありのままの自分の姿になった。女の体は常に不便だったがエネルギーがあふれている」と話した。

続けて「（俳優として享受する）特権のおかげで現在の位置にくることができた。その特権を使って私ができるやり方で性転換者らを助けたい」と話した。

一方、ペイジは女性だった２０１８年にエマ・ポートナーと同性結婚式を挙げたが性転換後の２０２１年１月に離婚した。