尹錫悦大統領が11日、ソウル龍山大統領室庁舎で国防革新委員会の初会議を開き、「第2の創軍レベルの大々的な変化があってこそ、勝利できる戦闘型強軍を作って国民に信頼を与えることができる」と述べた。右から2人目は国防革新委員に委嘱された金寛鎮(キム・グァンジン)元青瓦台安保室長。 [写真 大統領室写真記者団]
尹大統領はこの日午前、龍山(ヨンサン)庁舎で開かれた国防革新委員会の初会議で「(過去の)政府が政治理念にとらわれて北核の危険に背を向けた。こうした非常識なことを正常化しなければいけない」と強調しながらこのように話したと、李度運(イ・ドウン)報道官は伝えた。尹大統領は「会議で議論されたことが国民に公開され、国民みんなが警戒心を持つ必要がある」とも語った。
「軍の痛手」発言は、尹大統領が国防部が推進する「国防革新4.0」の目標を設定しながら「危険状況を正確に認識し、わが軍の最先端科学技術を適用する。敵について正確に知るべき」と述べた後に出てきた。朝鮮半島非核化および平和体制構築を前に出した文在寅政権の対北朝鮮政策を指摘したのだ。
これに対し副委員長の役割をする金寛鎮(キム・グァンジン)元国防部長官は「今すぐにでも戦うことができる軍になるよう準備すると同時に、小さくても強い軍隊を作るために先端科学技術を軍事作戦概念に取り入れる機会を逃してはいけない」と強調した。
この日の会議に先立ち、国防革新委も公式的に発足した。尹大統領が委員長を務め、趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長と李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官、民間委員8人の計11人で構成された。金寛鎮元前長官、キム・インホ元国防科学研究所長、キム・スンジュ高麗大サイバー国防学科教授、キム・パンギュ元海軍参謀次長、イ・ゴンワン元空軍参謀次長、チョン・ヨンボン元陸軍参謀次長、イ・スンソプKAIST(韓国科学技術院)機械工学科教授、ハ・テジョン科学技術政策研究院選任研究委員が民間委員だ。
韓国大統領「軍統帥権者が北の制裁解除を主張 前政権で軍に痛手」(2)
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