◆Ｋ防衛産業「輸出ジャックポット」か

「民主主義の武器庫」（ａｒｓｅｎａｌ　ｏｆ　ｄｅｍｏｃｒａｃｙ）という賛辞を受ける韓国の防衛産業は、製品の品質と価格競争力を兼ね備えているだけでなく、ウクライナ戦争による国際秩序再編および新冷戦構図と重なって成長している。ウクライナ戦争が始まって以降、韓国はオーストラリアに１兆ウォン（約１０００億円）台のＫ９自走砲を、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に４兆ウォン台の天弓２を輸出したのに続き、ポーランドにＫ２戦車やＫ９自走砲など超大型輸出契約を締結した。

ウクライナに自国の武器を送った欧州国家が戦力の空白を埋め、旧ソ連製の武器を西側製に入れ替えるために韓国産武器を求めている。昨年８月、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が就任１００日目の記者会見で「世界４大防衛産業輸出国に飛躍する」と明らかにすると、米ＣＮＮは「韓国はすでに防衛産業のメジャーリーグ入りを果たした」と評価した。韓国は２０１８－２２年の統計では世界９位の防衛産業輸出国だが、２０２７年までに米国、ロシア、フランスに次ぐ４位になることを目標にしている。


Ｋ防衛産業は政府の積極的なセールス外交基調とシナジー効果を出している。李鐘燮（イ・ジョンソプ）国防部長官は先月１７日、防衛産業企業の最高経営責任者（ＣＥＯ）らと会い、「今年の防衛産業輸出額を２００億ドル（約２６兆２０００億ウォン）規模に拡大する」と明らかにした。過去最高だった昨年の防衛産業輸出額１７３億ドルを更新するという目標だ。

欧州、中東を越えて東南アジアなどに輸出先を広めている「Ｋ防衛産業」の輸出領土拡大に拍車を加えるべきという分析が出ている。姜恩瑚（カン・ウンホ）元防衛事業庁長は最近の報告書で「ドイツなど欧州防衛産業強国が再武装を完了して国際防衛産業市場に本格的に出てくる前の今後３、４年間に、米国、インド、欧州国家の防衛産業市場を迅速に確保するための具体的な戦略を樹立・推進する必要がある」とし「特に年間約５００兆ウォンに迫る世界最大規模の米国防衛産業市場への進出は必須だ」と指摘した。


Ｋ２試乗の１８か国外交団から嘆声…史上初の「Ｋ防衛産業セールス」開かれる（１）