ケニア
メディアによると、警察はインド洋海岸都市マリンディにある「グッドニュース・インターナショナル教会」近隣の80エーカー(約323万7000平方メートル)のシャカホラ森でこれまで100人以上の遺体が発見され、剖検が進められている。
信者は「飢えればキリストに会える」という同教団の自称牧師ポール・マッケンジー・ヌセンゲの命令で森の中で断食祈祷をし、餓死したという。
政府首席病理学者は「剖検の結果、飢えが主な死因とみられるが、子どもを含む一部の遺体からは絞首、殴打、窒息の跡が見つかった」と伝えた。
前日に首都ナイロビの裁判所に提出された文書によると、遺体の一部は臓器が摘出されていて、警察は「容疑者が身体の一部を強制的に摘出した」と主張した。
首席調査官は「報告書によると、発掘された犠牲者の遺体の一部から臓器が消えていた」とし「人体臓器の売買が組織的に行われたとみられる」と推定した。これに関する詳細内容は明らかにしなかった。
また首席調査官は「同じ事件に関与した容疑で先月逮捕されたが最近保釈の許可を受けた有名テレビ伝導師エゼキエル・オデロがマッケンジー追従者から莫大な現金の送金を受けた」と述べた。さらにマッケンジーとオデロの間に密接な関係があるという見方を示した。
裁判所は当局に対し、20件以上のオデロの銀行口座を30日間凍結するよう命じた。
ケニアのキンディキ内務相は前日、事件の現場に到着し、「悪天候で中断していた遺体発掘作業が再開される」とし、「これまで計112人が遺体で発掘されたり、救出後の搬送中に死亡したと集計された」と明らかにした。
この日、21人の遺体が追加で発掘され、死亡者数は133人に増えたと、デイリーネーションは伝えた。
現地では極端主義の前歴を持つ元タクシー運転手マッケンジーが過去の法律違反の前科にもかかわらず、これまでどのように法の網を避けることができたかに疑問が提起されている。
ケニアのウィリアム・ルト大統領は犯罪に関与した現地教会と異端に対する規制の努力を約束し、「シャカホララ大虐殺」と呼ばれる今回の事件に対する調査委員会を構成した。
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