ソウル駅に停車中のムグンファ号の4号車。車内には乗客の姿が見える。[写真 読者提供]
最近匿名の鉄道専門家が1枚の写真を見せながら吐露した話です。3月末にソウル駅に停車中だったムグンファ号列車の4号車を撮影した写真でした。簡単な飲み物などを飲みながら座ることができ、カフェ車両と呼ばれる客車です。
ところが乗客を乗せるには客車の外部塗装がひどくはがれた状態でした。もしかして加工された写真ではないかと思い確認したところ車内に乗っている乗客の姿まで見えました。
この専門家は「外国からきた知人がソウル駅でこんな状態の客車を見て驚いて写真を撮って送ってきた。『韓国の鉄道水準でどうしてこんな状態で乗客を乗せられるのか』とあきれていた」と話しました。
韓国鉄道公社(コレール)に事実の有無を確認したところ、この客車は実際に当時運行されていたとの回答受けました。ただ廃車を控えた客車で半月ほど過ぎた4月15日に廃車処理されたとのことでした。
鉄道公社の説明通りならばムグンファ号の客車が不足しているという理由から廃車を控えた客車を運行に投じ特別な補修もせずに送り出した形です。議論になると鉄道公社はこの客車と類似の事例に対する緊急現況把握はしましたが。
現在ムグンファ号用車両441両のうち問題の客車のように塗装がひどくはがれたまま旅客輸送に投入されるケースは19両といいます。鉄道公社関係者は「最近客車が不足しており一度に塗装できず順次やっている。急いで措置する予定」と明らかにしました。
この記事を読んで…