尹錫悦大統領と日本の岸田文雄首相(右から3人目)が7日にソウルの大統領室で両国の閣僚らが参加する中で韓日拡大首脳会談をしている。[写真 大統領室写真記者団]
両首脳は会談後の記者会見で、北朝鮮のミサイル情報をリアルタイムで共有するための協議を歓迎し、韓日米が関連議論を進めることにした。北朝鮮の核抑止力強化に向けたワシントン宣言への日本の参加の可能性を示唆したものだ。韓国の半導体メーカーと日本の素材・部品・装備企業間の供給網協力を拡大し、福島原発の汚染水放流と関連して韓国の専門家の現場視察団派遣を日本側が受け入れたこともやはり評価に値する。双方が実務協議を通じて透明で客観的な結果を引き出す契機を作らなければならない。
何よりG7首脳会談期間中に尹大統領と岸田首相がともに広島の原爆犠牲者慰霊碑を参拝することにし過去史問題を治癒しようとする試みはシャトル外交再開の成果とみることができる。岸田首相は記者会見で「(植民地時代に)厳しい環境のもとで多数の方々が大変苦しい、そして悲しい思いをされたことに心が痛む思い」とした。個人的な考えだと線を引いたが、これまれより一歩進展した立場とみることができる。歴史問題に対しては「歴代内閣の立場を全体として引き継いでおり、日本政府の立場は今後も揺るぎません」という3月16日の立場を再確認した。初めから満足な結果を得ることはできないものだ。双方が少しずつ認識の共通点を拡大し積集合を増やしていくことが、いままさに最初のボタンをはめた関係復元を加速する現実的な方法だろう。
日本でオムライス会合をした両首脳はこの日大統領官邸で炭火プルコギをメニューに夕食をともにしながら信頼のさらに積み上げた。12年ぶりに再開したシャトル外交と首脳の信頼回復が政府と民間の交流拡大につながり、実質的な未来協力に向けた歩みにつながることを期待する。さらには過去史被害者の痛みもなだめるなど完全かつ検証可能で後戻りできない関係復元につながるように願う。
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