尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が７日、岸田文雄首相と韓日首脳会談を終えた後、「福島汚染水に関連して韓国の専門家らの現場視察団派遣に合意した」と明らかにした。

この日、尹大統領は龍山（ヨンサン）大統領室で韓日首脳会談共同記者会見を開き、「科学に基づいた客観的な検証が行われるべきという韓国国民の要求を考慮した意味のある措置が取られることを望む」とし、このように述べた。

尹大統領は岸田首相の訪韓について「首脳間のシャトル外交が本格化したのは意味深い」とし「今日の首脳会談で私と岸田首相は、普遍的な価値を共有する韓日両国が安全保障、経済、グローバルアジェンダに対応する過程で緊密に協力していくべきということに改めて同意した」と伝えた。続いて「韓日関係の改善が両国国民に大きな利益になるという点を確認し、今後もさらに高いレベルに両国関係を発展させていくことで合意した」と述べた。


尹大統領は「（私と岸田首相は）３月の首脳会談で合意した外交安保当局間の安保対話と国家安全保障会議（ＮＳＣ）間の経済安保対話、財務相会議など安保、経済分野の協力体が本格稼働していることを歓迎した」と伝えた。また「両国の代表的な非友好措置だったホワイト国（除外）の原状回復に向けた手続きが着実に履行されていることを確認した」と付け加えた。

尹大統領は「私と岸田首相は北の核・ミサイル開発が韓半島（朝鮮半島）と日本だけでなく全世界の平和と安定に重大な脅威という認識を共有した」とし「これに対応するため韓日米間の協力が重要な状況で、近づくＧ７サミット（主要７カ国首脳会議）のきっかけに３カ国首脳会談など韓日米首脳間の緊密な意思疎通と協議が極めて重要だという意見で一致した」と説明した。

さらに「昨年１１月のプノンペン韓日米３カ3国首脳会談で合意した北ミサイル警報情報のリアルタイム共有に関連し、実現案について当局間で議論が進められていることを歓迎し、今後も韓日米３カ国間の安保協力を続けることにした」と述べた。

韓日経済協力に関しては「韓国の半導体製造企業と日本の優秀な素材・部品・装備企業が確実な半導体サプライチェーンを構築できるよう、この分野での協調を強化しようと意見で一致した」と伝えた。

広島で開催されるＧ７サミット出席については「私の広島訪問をきっかけに、両首脳は広島平和公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を共に参拝することにした」と明らかにした。

尹大統領は「今回の岸田首相の訪韓で、首脳間のシャトル外交復元、そして両国関係の正常化が軌道に乗ったと考える」とし「岸田首相との友情と信頼を基礎に、新しい未来に向かってより一層深まった両国間の協力を推進していく」と述べた。