◇マクロン大統領など来賓２２００人…物々しい警備

王室は今回の戴冠式に国家元首約１００人を含む２０３カ国代表が出席すると明らかにした。来賓は２２００人余りで７０年前８２００人余りに比べて４分の１規模となる。

米国バイデン大統領の配偶者であるジル夫人、フランスのマクロン大統領、カナダのトルドー首相、秋篠宮夫妻、欧州連合（ＥＵ）のフォンデアライエン委員長らが出席する。韓国からは韓悳洙（ハン・ドクス）首相が政府代表として出席する。中国が派遣する儀典序列８位の韓正・国家副主席は香港に国家保安法を導入した人物なので英国政界で論争が起きたと外信が伝えた。ロシア・ベラルーシ・イラン・ミャンマー・シリア・アフガニスタン・ベネズエラの首脳は招待しなかったとロイター通信が消息筋を引用して報じた。北朝鮮とニカラグアには首脳の代わりに高位外交官宛てに招待状を送ったという。


王室は昨年１０月エリザベス２世の葬儀の時、「ロンドン橋作戦」終了直後今回の戴冠式のための大々的な保安警備作戦を準備してきた。今回の戴冠式セキュリティ作戦のコード名は「金の宝珠作戦（Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ　Ｇｏｌｄｅｎ　Ｏｒｂ）」。宝珠は王笏と共に王権を象徴するレガリアの一つだ。

英紙タイムズなど現地メディアによれば、戴冠式当日ロンドンの主な建物の屋上には狙撃手が配置される。行事場所周辺には空港式保安検査が実施されて武装巡回査察など物々しい警備が敷かれる。英国全域から選ばれた数百人の警察が主要な路上の両側に並ぶこと以外に私服警察も至るところに配置される。バイク警護隊、警察犬、海兵隊なども保安警護業務に投入される。

ロンドン中心部には数マイルに達する長い壁が設置される。また至る所には群衆の中に車両が突進することを防ぐための壁も設置される。この日市内は飛行禁止区域に設定されてドローンを飛ばす行為も元から封鎖される。警察ヘリコプターと事前許可を受けた報道取材用ヘリコプターの飛行だけが許可される。

戴冠式を４日後に控えた２日には英国王室の象徴であるバッキンガム宮殿領内に猟銃実弾と推定される物が投擲される事件が発生して保安当局を緊張させた。英国警察は現場で該当男性を逮捕し、彼が精神疾患で物体を投げただけでテロとは無関係だと明らかにした。

◇トム・クルーズなど祝賀コンサートに出席

戴冠式翌日ウィンザー城で開かれる祝賀コンサートの舞台には映画俳優トム・クルーズが立つと王室が明らかにした。英国出身ボーイズグループのテイク・ザット、米国の女優兼歌手のケイティ・ペリー、ポップスターのライオネル・リッチー、イタリア声楽家アンドレア・ボチェッリも公演を行う。ピアニストのランラン、ボリウッドスターのソーナム・カプールらも出席する。

反面、これまで王室公演の交渉トップに挙げられてきた歌手エルトン・ジョンは欧州ツアーの日程の関係で戴冠式コンサートを固辞したことが分かった。エルトン・ジョンはチャールズ３世の前妻ダイアナ妃と親しく、ダイアナ妃の葬式で『キャンドル・イン・ザ・ウインド　』を歌った。この他に英国出身の歌手アデルやエド・シーラン、ハリー・スタイルズ、ロビー・ウィリアムス、ガールズグループのスパイスガールズも他の日程を理由を挙げて戴冠式コンサートの出席を断ったと外信は伝えた。


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