米海軍第7艦隊所属のイージス駆逐艦「ジョン・フィン」(DDG-113)が作戦を遂行している。 写真=米海軍
ラジオ・フリー・アジア(RFA)は1日、イ・イルウ自主国防ネットワーク事務局長の言葉を引用し、「米国の高性能イージス駆逐艦が平沢に入港すること自体が異例」と述べた。軍関係者は「『ジョン・フィン』が先月末に平沢に入港したのは事実」とし、入港期間や目的は確認中だと伝えた。
イ局長は放送で「ジョン・フィン」の今回の朝鮮半島展開に合わせて海軍第7機動戦団所属の駆逐艦「世宗大王艦」なども平沢基地に入港したと伝えた。
イ局長は「ジョン・フィン」の今回の朝鮮半島展開が北朝鮮の偵察衛星打ち上げ予告と関係があるとみている。北朝鮮が打ち上げる偵察衛星やこれを搭載したロケット推進体の破片などが朝鮮半島、西海岸などに落下する場合、これを迎撃する任務が与えられたという説明だ。
平沢に入港したという「ジョン・フィン」は排水量9200トンのアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦。「ジョン・フィン」もSM3などの迎撃ミサイルを運用する。
米ミサイル防衛局(MDA)は2020年11月、「ジョン・フィン」から新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を発射し、模擬大陸間弾道ミサイル(ICBM)を撃墜する試験に成功した。当時の試験は北朝鮮のICBM脅威に対応したものというのが海外メディアの評価だ。
北朝鮮労働党の機関紙・労働新聞によると、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は先月18日の国家宇宙開発局現地指導時に偵察衛星「1号機」について「計画された期間内に発射できるように最終準備を迅速に終えるべき」と指示した。
日本防衛省は「北朝鮮が人工衛星を打ち上げる場合、沖縄付近の上空を通過する可能性がある」という判断から、ロケット推進体など残骸物落下に備えて沖縄一帯に航空自衛隊の地対空誘導弾「パトリオット」(PAC3)を展開するなど「破壊措置準備命令」を出した。
SM3艦隊空迎撃ミサイルを搭載した海上自衛隊駆逐艦も北朝鮮の衛星打ち上げなどに対応し、対北朝鮮警戒・監視任務を遂行中と伝えられた。
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