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外交官も襲撃対象に、路上に遺体…スーダン内戦激化

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北アフリカのスーダンで政府軍と反乱軍の交戦による死傷者が続出している。世界保健機関(WHO)は21日(現地時間)、スーダンの内戦でこの日までに413人の死者と3551人の負傷者が発生したと集計した。15日に首都ハルツームで始まった政府軍と即応支援部隊(RSF)の武力衝突がスーダン全域に広がり、ハルツームをはじめ各地で略奪など無政府状態の混乱した状況が続いている。交戦に続いて停電、断水、食料不足に直面したハルツーム市民は避難を始めている。国境を越えてチャドに避難した人も1万-2万人にのぼると、国連は集計した。

外国の外交官も襲撃の対象になっている。17日には米国外交官の車両が攻撃を受けたほか、武装勢力が在スーダンEU大使官邸に侵入し、職員を脅迫して金品を奪ったと、海外メディアは伝えた。AP通信は「ハルツーム市内は完全に接近不可能な状態であり、路上には遺体が散在していて死傷者はさらに増えるだろう」と伝えた。

交戦が続いて治安が極度に悪化すると、米国・ドイツ・フランスなど主要国はスーダンに滞在中の自国民を退避させている。韓国政府もスーダンに滞在する国民を退避させるため軍輸送機と関連兵力を派遣した。日本も自衛隊所属の輸送機をスーダン近隣国のジブチに派遣した。


米国は自国民の保護と待避のためにジブチに軍兵力を追加で派遣する準備を進めている。紅海と接するジブチはスーダンとは離れているが米軍基地がある。ブリンケン米国務長官はスーダン内の自国民と外交関係者の危険に懸念を表明し、政府軍と反乱軍に23日まで一時休戦するよう促した。

今回の交戦は2021年にクーデターで執権したスーダン政府軍のアブドゥル・ファッターハ・ブルハーン将軍とモハメド・ハムダン・ダガロRSF司令官の権力争いで触発した。

2人は30年間にわたり長期独裁したオマル・アル・バシール大統領を2019年にクーデターで追放した軍部のナンバー1、2だった。その後、軍部と野党が構成した主権委員会が選挙と民政委譲準備作業を進めたが、2021年10月にブルハーン将軍が主導する軍部がまたクーデターを起こし、民主化作業は中断した。

最近、双方はRSF所属の10万人の兵力を政府軍に統合する案と今後の指揮体系をめぐり対立していた。政府軍の兵力は約12万人、RSFの兵力は約15万人という。

ウォールストリートジャーナルは19日、RSFと政府軍がスーダンと隣国のリビアとエジプトからそれぞれ軍事的支援を受けていると報じた。CNNは20日、ロシアの民間傭兵会社ワグネルグループがRSF側にミサイルを提供したと伝えた。



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