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赤ちゃんを窒息死させた保育園の園長が虐待致死···「ベトナムなら死刑」夫婦は嗚咽=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

京畿道華城市のある保育園で発生した児童虐待犯罪で死亡したチョン・ドンミンくん(当時生後9カ月)の母親ボティ・ニュンさん(26)が、息子の遺影を撫でている。チェ・モラン記者

「とんでもないです。法律が弱すぎます」

20日午後、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)の水原裁判所総合庁舎第301号法廷。息子のチョン・ドンミンくんの遺影写真を抱いて傍聴席に座っていたボティ・ニュンさん(26)は嗚咽した。水原地裁刑事第15部のイ・ジョンジェ部長判事が昼寝を寝ないという理由で生後9カ月の赤ちゃんを布団で覆った後、体で押して窒息させて死亡に至らせた疑い(児童虐待殺害)で起訴された60代の保育園園長A氏に懲役19年刑を言い渡した瞬間だった。周りにいた女性2人に脇を抱えられて辛うじて法廷を出たにもかかわらず、母親のボティさんはベトナム語で「苦労して育てた赤ちゃんが死んだのに懲役19年はとんでもない」と号泣した。

ボティ・ニュンさんとともに裁判を傍聴していたベトナム出身の女性たちも「法がおかしい」「被害者がもっといるのに、なぜ懲役19年なのか」と大声で叫んだ。


A氏は昨年11月10日、京畿道華城市(ファソンシ)の保育園で、チョンくんをうつぶせに寝かせた後、布団で頭まで覆ってクッションをのせた後、自分の上半身でチョンくんを14分間圧迫して死亡させた疑いで起訴された。

裁判所は「生後9カ月の児童を無理やり寝かせるために園長としてやってはならない虐待行為を数十回にわたって繰り返し、結局児童が死亡に至り、その結果が重く、非難の可能性が大きい」と述べた。

しかし、裁判所は検察が起訴した児童虐待殺害の疑いではなく、児童虐待致死の疑いを適用して有罪を言い渡した。裁判所は「死亡という結果だけで殺人の故意があったとは断定し難い。被告人は(子どもの上に)座布団を半分折って圧力を減らそうとしたようだ」と話した。

また「子どもが息をしていないことを認知した後、119に通報して救助隊が来るまで心肺蘇生法を止めなかった」とし「検察の証拠だけで児童を寝かせるために殺さなければならないという確定的故意や死んでもこれを容認するという未必の故意は認め難い」と述べた。

裁判所は懲役刑とともに120時間の児童虐待治療プログラムの履修と10年間児童関連機関への就職制限を命令した。

緑色の囚人服を着て法廷に出たA氏は、裁判所の判決の間ずっと頭を下げていた。裁判所が懲役19年の刑を言い渡すと、少しふらついた。

この日の裁判にはベトナム出身留学生や移住女性などおよそ40人が傍聴した。彼らは母親のボティ・ニュンさんとともに涙を流した。「ベトナムだったら死刑を言い渡しただろう」と言う人もいた。チョンくんの父親のチョン・アンドンさん(33)は、不慣れな韓国語で「殺人ではないから19年だというが、それはとんでもない」とし、「子どもに力がないのに押すと死ぬのではないか。(園長が)子どもの体の上に上がって14分間押したが、それが殺人でなければ何か」と訴えた。

ベトナム出身のチョンさんとボティさんは2018年に結婚し、2021年に韓国に移住した。結婚4年目の昨年3月、チョンくんを出産した。夫婦はベトナム国籍だが、息子が韓国で適応して暮らすことを願う気持ちから「ドンミン」という名前を付けたという。ドンミンくんは大学院生のボティ・ニュンさんの学業問題で保育園に通い始めてから5日後に被害を受けた。

父親のチョン・ドンアンさんは「裁判官は『被告人が反省する』と言ったが、その人は今まで私たちに一度も謝ったことがない。連絡したこともない」とし「控訴したい」と話した。



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