元米国官僚や情報専門家は国防総省の機密文書流出によって米国同盟国の間の信頼低下を懸念した。

ＣＮＢＣは１６日（現地時間）、元国防総省の高官の言葉を引用して「高度な機密である国防総省の文書流出が米国の戦略を露出させ、これによって米国が苦しい状況に置かれることになった」と報じた。

オバマ政府時期に国防総省次官を務めたビル・リン（Ｂｉｌｌ　Ｌｙｎｎ）氏はこの日、ＣＮＢＣとのインタビューで「われわれが同盟の秘密を保護できないなら同盟が我々を信頼することは難しいだろう」と話した。あわせて「これはロシアに我々が情報を収集する方法に対する洞察力を提供し、米国の情報要員を危険に陥れる」と強調した。


リン氏はまた「流出した文書には韓国やイスラエルを含む米国同盟国に対する情報収集も含まれている」とし「韓国とイスラエルはもう米国を１００％信頼しないだろう」と付け加えた。

リン氏は「情報流出があまりにも広範囲に起きていて衝撃」としながら「我々の同盟はより一層大きな衝撃を受けたことだろう」と強調した。

先月ソーシャルメディア「ディスコード（Ｄｉｓｃｏｒｄ）」に初めて登場した機密文書は、ウクライナでロシアの戦争努力に対する米国のスパイ活動に対する細部事項とウクライナの戦闘力に対する秘密情報を広範囲に暴露している。

これに対してある元ＣＩＡ要員は「流出した文書の性格とこれを摘発する１年前から一部文書が公開されていたかもしれないという暴露によって米国政府を信頼できず無能に見えるようにした」と話した。

捜査当局が裁判所に提出した文書によると、ジャック・テイシェイラ容疑者は昨年１２月から機密文書を流出し始めたことが分かったとＣＮＮは伝えた。

テイシェイラ容疑者は州防衛軍で情報通信（ＩＴ）専門家として勤務し、敏感な文書に対する接近が許されていたという。テイシェイラ容疑者は逮捕される１週間前、自分が使った政府コンピュータで「流出（ｌｅａｋｅｄ）」という単語で機密情報報告を検索したという。

今回の情報流出は１０年余り前、エドワード・スノーデンの情報流出以降最大規模で、米国政府の機密に対する統制が疑問視されているとＣＮＢＣは伝えた。

ホワイトハウスはこのような懸念に基づき、ペンタゴンが敏感な情報に対する接近をより一層制限し、その中で調査が行われていると明らかにした。