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韓国初の月探査船、地球から見えない月の裏側の写真を撮影

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院がタヌリが撮影した月裏面の高解像度映像を12日公開した。写真はタヌリが撮影した月裏面のシュレディンガー峡谷。[写真 韓国航空宇宙研究院]

韓国初の月探査船「タヌリ」が地球からは見られない月の裏側の姿を撮影した。この日任務遂行102日目を迎えるタヌリは1日12回ずつ周囲を回ってさまざまな観測任務を遂行している。

韓国科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は12日、タヌリが撮影した月の裏面の高解像度映像を公開した。

科学技術情報通信部によると、タヌリは先月22日に高解像度カメラで月の裏面の大型クレーターのツィオルコフスキークレーター地域を撮影した。このクレーターは直径180キロメートルの大きさで中央部に高さ3200メートル以上の峰を持っている。ロシアのルナ3号が最初に発見し、ロケット理論先駆者であるロシアの宇宙飛行科学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーの名前を付けた。


実際にタヌリが撮影した映像では月の表面のクレーターで内部に高くそびえる峰の姿が鮮明に見られる。

タヌリは2日後の24日にはシュレディンガー峡谷地域とシラードクレーター地域も撮影した。シュレディンガー峡谷は長さ320キロメートル、幅8~10キロメートルの峡谷でシュレディンガークレーターが作られる際にいくつかに割れた小さな隕石が列をなして落ち作られたと推定される地形だ。シラードクレーターは月の裏面北緯31度付近の直径23キロメートルのクレーターで、周囲が後続衝撃で変形している。

科学技術情報通信部関係者は、「今回撮影した映像は今後月地表構成成分やクレーター内の峰形成過程などを理解する資料として活用されると期待する」と話した。

タヌリはまた、広視野偏光カメラを利用して撮影した映像も公開した。このカメラは月表面の土壌と粒子の大きさと組成により光の反射特性が違うのを利用し表土粒子の大きさと組成を調べる。波長と偏光フィルターの種類により明るさがどのように変わるのかを分析して今後月表面の粒子組成研究につながると期待される。

科学技術部はタヌリに搭載された磁場測定機とガンマ線分光器も成功裏に観測データを得たと明らかにした。磁場測定機は2月4日に月が地球の磁場影響圏に入る時の強さの変化を測定し、ガンマ線分光器は月表面の特定エネルギー準位ガンマ線を放出する元素を確認するのに成功した。

高解像度カメラ撮影映像と世界初の月全面偏光地図、磁場分析資料と月表面ガンマ線スペクトル資料などはすべて公開される予定だ。タヌリが任務を遂行して撮影した映像はタヌリのホームページに公開される。ホームページでは月軌道上のタヌリのリアルタイム位置も確認できる。



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