直指心体要節
直指は図書館1階展示場の入り口に序盤部分を広げた状態で公開された。直指の正確な名称は『白雲和尚抄録仏祖直指心体要節』だ。白雲景閑(ペグンギョンハン、1298~1374)僧侶が歴代の多くの仏と高僧の会話、手紙などから重要な内容を選んで編纂した本で、高麗優王(ウワン)3年(1377)に忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)の興徳寺(フンドクサ)で金属活字として刊行された。
世界印刷史で重要な地位を占めるグーテンベルク聖書(1455年)より78年前の印刷本だ。直指は上下2冊で刊行されたと推定されるが、現在上巻は伝えられず下巻だけがフランスに残っている。
図書館1階展示会場の入り口に置かれた直指は、序盤部分を広げたままガラス館の中に置かれている。
図書館側は作品解説で「1900年以前にソウルに駐在したフランス外交官コラン・ド・プランシー(1853~1922)が直指の下巻を発見し、アンリ・ベベルが1911年に購入し、1952年にBnFに譲渡した」と紹介した。BnFは「直指がグーテンベルク聖書より78年先に作られた」として「アジアの印刷技術は欧州より数世紀先行していた」と評価した。
昨年『活字本色』を書いた国立中央博物館のイ・ジェジョン学芸研究官は「西洋でグーテンベルク聖書は重要な意味を持つが、これより先に金属活字で印刷した直指を認めて知らせるということから意味が大きい」と明らかにした。書誌学者である韓国学中央研究院のオク・ヨンジョン教授は「印刷術は知識と情報を保存し伝播する核心」とし「これを可能にした源である金属活字印刷技術を韓国が保有して活用したという点を示す重要な資料」と強調した。
展示には現存する最古の西洋版木(印刷のために絵や文字を刻んだ木)『プロタの版木』(Bois de Protat)、欧州初の活版印刷物『グーテンベルク聖書』なども展示された。今回の展示は4月12日から7月16日まで約3カ月間開かれる。
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