◆「核弾頭300個で脅迫」
金正恩は最近、核兵器の生産を繰り返し促している。北朝鮮国営メディアによると、金正恩は先月27日、核兵器兵器化事業を指導しながら「武器級核物質の生産を計画的に拡大し、引き続き威力ある核兵器の生産に拍車を加えていくべきだ」という指示を出した。昨年末の全員会議(第8期第6回)でも、核兵器を大量に生産して核弾頭保有量を幾何級数的に増やすという内容を含む「2023年度核武力および国防発展の変革的戦略」を出した。
これと関連し、国連安全保障理事会(安保理)傘下の対北制裁委員会は5日(現地時間)に公開した専門家パネル報告書で、北朝鮮は核実験をしていないが核物質生産を継続していると評価した。またパネルは、韓半島の緊張が高まる状況で北朝鮮が核施設を稼働する一方、昨年は8回の大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射を含む全73回の弾道ミサイル発射をしたと指摘した。
韓国国防研究院のパク・ヨンハン研究員とイ・サンギュ現役研究委員は1月に報告書「北朝鮮の核弾頭数量推計と見通し」で、北朝鮮が長期的に保有しようとする核弾頭の規模を最大300発水準と推計した。これは中国が現在保有する核弾頭の数量とほぼ同じだ。
北朝鮮は独自で核の脅威を与えることができる水準を望むとみられる。北朝鮮がこのような能力を備える場合、2014年にクリミア半島を武力で占領した後、核で脅迫してNATO(北大西洋条約機構)を退かせたロシアの事例をたどる可能性がある。韓国が北朝鮮の戦術核の人質に転落する瞬間だ。
一部では、米中競争、ウクライナ戦争などで北朝鮮の核問題が米国の外交政策の優先順位から外れ、バイデン政権が韓半島問題を重視していないのではという懸念も出ている。2017年とは違い韓国国内で戦術核再配備や独自の核武装を要求する声が高まったのもこれを傍証している。実際、崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)学術院が1月に発表した世論調査の結果によると、国民の76.6%が韓国の独自の核開発が必要だと回答した。
相対的に破壊力が小さい戦術核は、狭くて人口が密集した韓半島では深刻な被害を招く。生存がかかる問題であるだけに積極的な対処が必要だ。北朝鮮が核運搬手段の多様化で「キルチェーン」と「韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)」の無力化を図っている点も憂慮される。
結局、米国が提供する拡大抑止の実効性を高めながら韓国の影響力を強める案が必要だ。また、通常兵器で制限的だが、金正恩など北朝鮮指揮部を相手にした斬首作戦など大量反撃報復(KMPR)作戦は韓国が独自に遂行する戦力を備えるべきという指摘が出ている。
「弾丸詰め替えるように『核弾頭』搭載…北朝鮮が唯一」(1)
金正恩は最近、核兵器の生産を繰り返し促している。北朝鮮国営メディアによると、金正恩は先月27日、核兵器兵器化事業を指導しながら「武器級核物質の生産を計画的に拡大し、引き続き威力ある核兵器の生産に拍車を加えていくべきだ」という指示を出した。昨年末の全員会議(第8期第6回)でも、核兵器を大量に生産して核弾頭保有量を幾何級数的に増やすという内容を含む「2023年度核武力および国防発展の変革的戦略」を出した。
これと関連し、国連安全保障理事会(安保理)傘下の対北制裁委員会は5日(現地時間)に公開した専門家パネル報告書で、北朝鮮は核実験をしていないが核物質生産を継続していると評価した。またパネルは、韓半島の緊張が高まる状況で北朝鮮が核施設を稼働する一方、昨年は8回の大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射を含む全73回の弾道ミサイル発射をしたと指摘した。
韓国国防研究院のパク・ヨンハン研究員とイ・サンギュ現役研究委員は1月に報告書「北朝鮮の核弾頭数量推計と見通し」で、北朝鮮が長期的に保有しようとする核弾頭の規模を最大300発水準と推計した。これは中国が現在保有する核弾頭の数量とほぼ同じだ。
北朝鮮は独自で核の脅威を与えることができる水準を望むとみられる。北朝鮮がこのような能力を備える場合、2014年にクリミア半島を武力で占領した後、核で脅迫してNATO(北大西洋条約機構)を退かせたロシアの事例をたどる可能性がある。韓国が北朝鮮の戦術核の人質に転落する瞬間だ。
一部では、米中競争、ウクライナ戦争などで北朝鮮の核問題が米国の外交政策の優先順位から外れ、バイデン政権が韓半島問題を重視していないのではという懸念も出ている。2017年とは違い韓国国内で戦術核再配備や独自の核武装を要求する声が高まったのもこれを傍証している。実際、崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)学術院が1月に発表した世論調査の結果によると、国民の76.6%が韓国の独自の核開発が必要だと回答した。
相対的に破壊力が小さい戦術核は、狭くて人口が密集した韓半島では深刻な被害を招く。生存がかかる問題であるだけに積極的な対処が必要だ。北朝鮮が核運搬手段の多様化で「キルチェーン」と「韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)」の無力化を図っている点も憂慮される。
結局、米国が提供する拡大抑止の実効性を高めながら韓国の影響力を強める案が必要だ。また、通常兵器で制限的だが、金正恩など北朝鮮指揮部を相手にした斬首作戦など大量反撃報復(KMPR)作戦は韓国が独自に遂行する戦力を備えるべきという指摘が出ている。
「弾丸詰め替えるように『核弾頭』搭載…北朝鮮が唯一」(1)
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