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「中国の偵察気球、米国核基地を偵察して伝送可能だった」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆「THAADで中国の猛攻撃防げない」

こうした中、台湾有事の際、中国が攻撃する可能性がある米国領グアムの米軍基地防御が脆弱だという指摘も最近出てきた。

エコノミストは2日、「米国の次の戦争が起こり得るグアム」と題した記事で「グアムのアンダーセン空軍基地にはパトリオット(PAC)迎撃ミサイルがなく、イージス防空システムを備えた軍艦も周辺に配備されていない」とし「驚くことに重要な軍事要衝地であるにもかかわらず防御が不十分だ」と状況を伝えた。続いてグアムに配備された高高度防衛ミサイル(THAAD)体系については「北朝鮮のミサイル攻撃を防御するためのものであり、中国の猛攻撃を防御するためのものではない」と指摘した。


一方、中国はグアム基地に対する攻撃能力を引き続き誇示している。代表的なのが「グアムキラー」と呼ばれる射程距離4500キロの東風(DF)-26中距離弾道ミサイルだ。また、中国人民解放軍はアンダーセン基地攻撃を連想させるH-6K戦略爆撃機の爆撃映像を2020年9月に公開している。

専門家らは「ウォーゲーム」に基づき中国が台湾侵攻と同時に米軍の西太平洋拠点のグアムにミサイル攻撃を加える可能性があると分析している。一部では「機先制圧のための戦術核兵器使用の可能性」にも言及されるほどだ。

米軍当局もこうした状況を懸念している。米国防総省が2024会計年度予算にグアム基地のミサイル防衛力量強化のために15億ドル(約1兆9600億ウォン)を確保したのもこうした背景からだ。

しかし米国の遅い措置で実際の対応は難しいかもしれないという見方もある。これに関しエコノミストは「依然として多くの資金が防御体系の研究開発に投入されている」とし「二極化した米議会が適時に予算を通過させるかも疑問」という専門家らの懸念を伝えた。


「中国の偵察気球、米国核基地を偵察して伝送可能だった」(1)

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