劉承ミン（ユ・スンミン）元「国民の力」議員は３日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が近い将来「独島（ドクト、日本名・竹島）は韓国の領土」趣旨の宣言をできるという報道に対し、「これは韓国の大統領がしてはならない行為。独島は歴史的に、実効的に明らかに韓国領土であるためだ」と明らかにした。

兪元議員はこの日フェイスブックに「不変の真実を置いて大統領がいまさら対国民宣言をするということは、独島を紛争地域にしようとする日本の緻密な企みに巻き込まれる愚かなこと。部屋の隅に帰ってきて後から騒ぐことではない」と批判した。

これに先立ち日本の文部科学省が先月２８日に発表した来年度の小学校教科書検定結果を見ると、独島に対し「日本の固有領土」「７０年前から韓国が違法に占領している」などの内容が盛り込まれた。


ここで「７０年前」といは李承晩（イ・スンマン）政権で１９５２年に公表したいわゆる「平和線（韓国隣接海洋主権に対する大統領宣言、李承晩ライン）」の設定を示す。その後現在まで独島は韓国政府が警察力を通じて実効支配してきた。

これに対し日本は国際社会に独島を韓国が占拠中である紛争地域だと持続的に主張し国際司法裁判所（ＩＣＪ）に事案を持ち込もうとする戦略を取り続けた。

兪元議員はこれに対して「もし尹大統領の宣言直後に日本の岸田文雄首相が『竹島は日本の領土』と宣言すれば、国際社会で独島は『紛争地域』になってしまう可能性がある」と指摘した。

彼は「訪日の際に独島の話が少しでも出てきたならば岸田首相の面前で断固としなければなかったという話で、部屋の隅に帰ってきて後から騒ぐことではない。国内世論が良くないからと遅れて日本が仕掛けた罠に陥る愚かなコメディのようなことは決してあってはならないだろう。メディアの報道がすべて誤報であることを願う」と強調した。

２日に尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が近く「独島は韓国の領土」であることを国民の前に宣言することを検討しているとの報道が出ていた。

大統領室などによると、尹大統領は近く韓日関係をはじめとする外交・安保政策の原則と方向性を直接明らかにする予定だ。この過程で尹大統領が独島は歴史的・国際法的に明白な韓国領土というメッセージを出す案も検討中とされる。