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韓国の例年より早い「桜流し」に世界気象機関も注目…3月に初夏の陽気

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月30日、ソウル鍾路区松月洞(チョンノグ・ソンウォルトン)の気象観測所の桜が満開の様子。[写真 韓国気象庁]

1日、ソウル江南区(カンナムグ)良才川(ヤンジェチョン)は満開になった桜を見物しようと集まった人々でにぎわっていた。日中の気温が25度に達する初夏のような陽気に半袖姿で出てくる市民も多かった。風が吹くと桜の花びらがまるで雪のように舞った。地面には落ちた花びらが積もっていた。

歴史的な3月の暖かさで全国で例年より早く桜の花が満開となった。気象庁によると、桜の名所として知られるソウル市汝矣島(ヨイド)輪中路の桜は先月30日から満開状態だという。気象庁のソウル鍾路区松月洞(チョンノグ・ソンウォルトン)観測所でも例年より11日も早い30日に桜が満開になった。気象庁では桜が80%以上咲いた時を満開としている。ソウル良才川など桜の名所ではすでに花見ピークを過ぎて散り始めている。

世界気象機関(WMO)も気象庁の桜の木に花が満開の写真を公式SNSに上げて「気候変動のために(韓国の)桜シーズンがさらに早く始まっている」と明らかにし、例年よりも早い桜の開花現象に注目した。


◇歴代最も暑い3月…その理由は

このように桜シーズンが早く始まったのは今年初めから全国的に例年に比べて高い気温を示しているためだ。特に、先月はソウルが116年ぶりの暑さを記録したほど異常高温現象が目立った。

気象庁の気象資料開放ポータルによると、ソウルの3月の平均気温は9.8度で、1908年気象観測以来116年ぶりに最も高い気温を記録した。従来の記録は2021年の9度だった。3月平均最高気温も16.2度で、従来の記録(14.8度)を1度以上も更新した。3月最高気温順位でも22日と31日にそれぞれ記録した25.1度と23.9度が歴代1~2位になった。

初春である3月に初夏並みの暑さとなったのは大きく2つの理由がある。まず中国の気温が平年より高かったため、内陸で熱せられた空気が西風に乗って韓半島(朝鮮半島)に流入した。また、高気圧が国内に長い間影響を及ぼして晴れの日が多くなり、これによって強い太陽の光が日中の気温を引き上げた。

気象庁のパク・ジュンファン予報分析官は「大気上層の偏西風に乗って中国内陸側から相対的に高まった気温の領域が我が国側に流入し、晴れた天気で太陽光による気温上昇が加わり高い気温分布が現れた」と説明した。

◇4~5日、全国に雨…桜エンディングになるか

気温は桜など植物の開花時期にも直接的な影響を及ぼす。植物は冬季休眠状態が終わった後、それぞれ一定の積算温度を超えて初めて花を咲かせることができる。積算温度は植物が花を咲かせるために必要な熱量のことをいう。気温が高いほど積算温度に到達する時期がはやくなるため、それだけ開花時期も前倒しになる。特に、桜の満開期間は他の花よりも相対的に短いほうなので開花時期が早まるなど「桜エンディング」もさらに早く訪れることになる。

気象庁は4日まで気温が持続して上昇するなど平年より高い気温を維持するが、4~5日に全国的に雨が降り高温傾向が落ち着くと予想した。雨とともに風も強く吹くとみられ、桜の花びらもほぼ散ることが予想される。

気象庁のイム・ボヨン予報官は「低気圧の影響で4日午後遅くから西側地域中心に雨が始まり、5日には全国的に拡大し、6日に徐々に止んでいく」とし「低気圧が通過して風が強く吹く可能性がある」と説明した。



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