韓国産ズッキーニの中に「未承認の遺伝子組み換え生物等(LMO)」が確認され、最近、政府が全量回収措置を取った。問題のズッキーニは韓国国内流通から8年も経過した時点に未承認のLMO種子という事実が明らかになり、LMO管理体系に対する懸念が提起された。
◆ズッキーニ「全量リコール」…消費者・農家は当惑
農林畜産食品部(農食品部)と食品医薬品安全処によると、ある企業は米国で承認されたズッキーニLMO種子2種を輸入し、国内検疫手続きなどを踏まずに育種し、販売したことが把握された。この種子は、国立種子院が新品種登録のために出願されたズッキーニ種子のLMOに関する検査をする過程で発見された。政府は遺伝子組み換え生物等の国家間移動などに関する法律に基づき、先月26日から該当種子の販売を禁止するなど後続措置を取った。韓国産ズッキーニの全量回収・買い取りにも入った。
栽培農家などによると、ズッキーニは似た品種と比べて果肉が硬く、価格は約15%ほど安いため、学校の給食など団体給食用として多く売れた。問題のズッキーニLMO種子2種は2015年から最近まで約8年間にわたり流通した。突然の回収措置に消費者も栽培農家も当惑している。
回収決定後、SNSなどには「子どもの離乳食に入れて食べさせてきたが、頭の中が混乱している。自分が罪人のようだ」「今まで私は何を食べてきたのか」などのコメントが続いている。ズッキーニ主産地の慶尚南道晋州(チンジュ)で農作業をするキム・ヨンヒさんは「2日0時まで(政府が)ズッキーニを出荷停止にしろというが、翌日(3日)から競売場に送ってもよいというのか、補償や廃棄に関して現在まで何の話もなく、どうすればよいのか分からない」と話した。続いて「政府が問題ないと言っても、LMOに関する認識が根づけば消費者が今後購入しないのではないか心配になる」とため息をついた。
◆8年間もLMOが流通した理由は
LMOは遺伝子組み換え生物等法に基づき国内に導入するには危害性評価など厳しい手続きを踏まなければならない。農食品部によると、現在国内で承認されたLMOは農業用(飼料用)豆・トウモロコシなど5品目と食品加工用豆・トウモロコシ・アブラナなど6品目。すべて種子でなく最終生産物だが、現在種子用として承認されたLMOは一つもない。
LMO種子が関連手続きを踏まず韓国国内に入った理由は何か。関係部処では通関目録虚偽申告の可能性などを疑っている。食品医薬品安全処の関係者は「郵便で入ってきたと推定される」とし「当時(企業が)正式な輸入申告をせず、輸入検疫ができなかった」と話した。農食品部の関係者は「税関を通過する時に申告をしなかったり、種子があまりにも小さくて少量であるため、X線を通過する時に植物専門家でなければ見逃した可能性がある」という見方を示した。政府は企業の種子搬入経緯を調べ、違法事項があれば関連法に基づき措置を取る計画だ。
「子どもに食べさせた自分が罪人」…未承認の遺伝子組み換えズッキーニが8年流通=韓国(2)
◆ズッキーニ「全量リコール」…消費者・農家は当惑
農林畜産食品部(農食品部)と食品医薬品安全処によると、ある企業は米国で承認されたズッキーニLMO種子2種を輸入し、国内検疫手続きなどを踏まずに育種し、販売したことが把握された。この種子は、国立種子院が新品種登録のために出願されたズッキーニ種子のLMOに関する検査をする過程で発見された。政府は遺伝子組み換え生物等の国家間移動などに関する法律に基づき、先月26日から該当種子の販売を禁止するなど後続措置を取った。韓国産ズッキーニの全量回収・買い取りにも入った。
栽培農家などによると、ズッキーニは似た品種と比べて果肉が硬く、価格は約15%ほど安いため、学校の給食など団体給食用として多く売れた。問題のズッキーニLMO種子2種は2015年から最近まで約8年間にわたり流通した。突然の回収措置に消費者も栽培農家も当惑している。
回収決定後、SNSなどには「子どもの離乳食に入れて食べさせてきたが、頭の中が混乱している。自分が罪人のようだ」「今まで私は何を食べてきたのか」などのコメントが続いている。ズッキーニ主産地の慶尚南道晋州(チンジュ)で農作業をするキム・ヨンヒさんは「2日0時まで(政府が)ズッキーニを出荷停止にしろというが、翌日(3日)から競売場に送ってもよいというのか、補償や廃棄に関して現在まで何の話もなく、どうすればよいのか分からない」と話した。続いて「政府が問題ないと言っても、LMOに関する認識が根づけば消費者が今後購入しないのではないか心配になる」とため息をついた。
◆8年間もLMOが流通した理由は
LMOは遺伝子組み換え生物等法に基づき国内に導入するには危害性評価など厳しい手続きを踏まなければならない。農食品部によると、現在国内で承認されたLMOは農業用(飼料用)豆・トウモロコシなど5品目と食品加工用豆・トウモロコシ・アブラナなど6品目。すべて種子でなく最終生産物だが、現在種子用として承認されたLMOは一つもない。
LMO種子が関連手続きを踏まず韓国国内に入った理由は何か。関係部処では通関目録虚偽申告の可能性などを疑っている。食品医薬品安全処の関係者は「郵便で入ってきたと推定される」とし「当時(企業が)正式な輸入申告をせず、輸入検疫ができなかった」と話した。農食品部の関係者は「税関を通過する時に申告をしなかったり、種子があまりにも小さくて少量であるため、X線を通過する時に植物専門家でなければ見逃した可能性がある」という見方を示した。政府は企業の種子搬入経緯を調べ、違法事項があれば関連法に基づき措置を取る計画だ。
「子どもに食べさせた自分が罪人」…未承認の遺伝子組み換えズッキーニが8年流通=韓国(2)
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