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尹錫悦大統領の訪米1カ月前に…安保室長が電撃辞任(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長

韓国大統領室の金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長が29日に電撃辞任した。「苦心の末に」辞意を受け入れた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はすぐに後任安保室長として公館長会議出席のため帰国した趙太庸(チョ・テヨン)駐米大使を内定した。12日に金一範(キム・イルボム)儀典秘書官、27日に李文熙(イ・ムンヒ)外交秘書官が替わったのに続き4月末の尹大統領の米国国賓訪問まで1カ月も残っていない時点で安保室長まで交替となり波紋を呼びそうだ。

金恩慧(キム・ウンヘ)広報首席秘書官は午後5時55分の会見でこうした内容を発表し、「駐米大使の後任は速やかに選定し米ホワイトハウスにアグレマンを要請する計画」と付け加えた。後任は首脳会談前の赴任が必要という点から現職外交官である趙賢東(チョ・ヒョンドン)外交部第1次官と李度勲(イ・ドフン)第2次官が有力視される。趙太庸氏は30日から室長を務める。

この日の会見50分ほど前に金室長は「きょう付で国家安保室長職から退こうと思う」という立場文を配布した。金室長は「1年前に職務の提案を受けた時に韓米同盟を復元し韓日関係を改善して韓米日安保協力を強化するための土台を用意した後に再び学校に戻りたいと話している」と書いた。


続けて「そうした環境がある程度充足されたと考える。米国国賓訪問の準備もしっかり進行しており後任者が来ても支障なく業務を遂行できると考える」と付け加えた。金室長は特に、「私による議論がこれ以上外交と国政運営に負担にならなければ良い」と明らかにした。

大統領室高位関係者は「安保室長交替を検討したことはなく大統領も引き止めたと承知しているが、金室長が外交と国政運営に負担にならなければという考えを何度も表明し苦心の末に受け入れたと理解する」と話した。金室長は尹大統領と小学校の同窓で50年来の親交を持つ友人でもあり、この日の電撃辞任を衝撃的に受け止める参謀が多かった。

大統領室内外ではこの日の電撃交替はこれまで金室長がトップである大統領室の外交ラインに対する不満が一部原因になったとの見方がある。一例として尹大統領は21日に韓国政府の韓日関係改善努力に対する世論が友好的でないことから閣議冒頭発言を23分間にわたり生中継し国民の直接説得に出た。この席で尹大統領は自身が直接世論説得に出るほかない状況にまでなったことに対して参謀を叱咤し、韓日関係改善に慎重な立場を見せた金室長は大きな負担を感じたという。


尹錫悦大統領の訪米1カ月前に…安保室長が電撃辞任(2)

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