「不法に占拠された領土はどのようにすれば返してもらうことができるだろうか」
今後、日本の小学校5年生が学ぶ社会教科書の内容だ。2019年の検定教科書になかった内容だが、今年の教科書検定過程で新たに追加された。教科書の中の中学生が尋ねたこの質問の上のほうには独島(トクド、日本名・竹島)の写真が配置されている。独島研究所のパク・ハンミン研究委員は「韓国から不法占拠された竹島をどのようにしたら返してもらえるか、学生の中で討論してみようとの趣旨のようだ」とし「日本の歴史わい曲がさらに露骨に強化されている」と話した。
◇日本の教科書、強制徴兵・壬辰倭乱の記述も変更
29日、ソウル西大門区(ソデムング)の東北アジア歴史財団大会議室で「2023年度日本小学校検定教科書内容分析専門家セミナー」が開かれた。これに先立って28日、日本政府が小学校社会教科書12点に対する検定結果を発表した後に開かれた初めての専門家セミナーだ。各専門家は歴史歪曲の内容を批判する一方、教科書で韓日友好を強調したことにも注目した。
東北アジア歴史財団の分析によると、小学校社会教科書シェア1位の東京書籍は「朝鮮人男性は日本軍の兵士として徴兵された」という表現を「朝鮮人男性は日本軍兵士として参加することになり、後日徴兵制が施行された」に変えた。日本軍になった朝鮮人が強制的に連れられてこられたのではなく、自発的に参加したという認識を与えるような内容に変わった。
壬辰倭乱(文禄・慶長の役)に対する叙述でも朝鮮の被害は意図的に削除された。文教出版は「秀吉が朝鮮に兵力を送った結果、朝鮮の国土が荒廃し、多くの朝鮮人が犠牲になった」という従来の内容を削除して「朝鮮での戦争は有利に進まないため大きな被害が出てくるだけだった」という内容を追加した。ウィ・ガヤ研究委員は「朝鮮が被害を受けたという叙述を外してしまい、被害を受けたのが朝鮮なのか日本なのか曖昧になった」とし「日本の学生はかえって戦争を起こした日本のほうが大きな被害を受けたと理解する可能性もある」と指摘した。
この他にも古代に韓半島(朝鮮半島)に日本に渡って行って先進技術と文物を伝播した「渡来人」に対する表現を一部削除し、韓国が日本に及ぼした影響力をわざと縮小したり独島を「日本の領土」と表現して「わが国固有の領土」に修正した教科書もあった。
◇韓日友好強調は注目するべき…「意図の確認を」反論も
一部専門家は日本教科書の肯定的変化にも注目するべきだとした。
東北アジア歴史財団教科書研究センターのチョ・ユンス・センター長は「問題ばかりを指摘すれば、よく記述されている部分を見逃してしまう場合もある」とし「韓日友好を強調した点は特に注目するに値する」と話した。文教出版は朝鮮通信使を説明する内容で、従来にはなかった「朝鮮との友好」という表現を追加したほか、2002韓日ワールドカップ(W杯)についても「W杯共同開催などをした」という表現を「W杯を共同で開催するなど友好を強化していった」に修正した。
ウィ研究委員は「わざわざ韓日友好内容を追加したところをみると、教科書筆陣が韓日関係で何を強調したいと思っているのかが浮かび上がる」と話した。ただし、これについては「加害者がむしろ『仲良くしよう』『和解しよう』という話を先に取り出す、その隠された意図を綿密に分析しなければならない」という反論を提起する討論者もいた。
◇「ChatGPTに独島を教えるべき」
日本の歴史歪曲への対策として「ChatGPT」が言及されていて関心を集めた。財団のソク・ジュヒ研究委員は「分析によると、ChatGPTに独島を韓国語で尋ねると韓国の立場を代弁するが、日本語や英語で聞くと日本政府の立場を反映する場合が多いことが明らかになった」とし「AIがメディア記事や論文などから情報を探すことから、韓国の主張を英語や日本語などさまざまな言語で拡散する必要がある」と述べた。北東アジア研究財団側は今後独島関連の研究成果をさまざまな言語で広めることができる方案を検討すると明らかにした。
今後、日本の小学校5年生が学ぶ社会教科書の内容だ。2019年の検定教科書になかった内容だが、今年の教科書検定過程で新たに追加された。教科書の中の中学生が尋ねたこの質問の上のほうには独島(トクド、日本名・竹島)の写真が配置されている。独島研究所のパク・ハンミン研究委員は「韓国から不法占拠された竹島をどのようにしたら返してもらえるか、学生の中で討論してみようとの趣旨のようだ」とし「日本の歴史わい曲がさらに露骨に強化されている」と話した。
◇日本の教科書、強制徴兵・壬辰倭乱の記述も変更
29日、ソウル西大門区(ソデムング)の東北アジア歴史財団大会議室で「2023年度日本小学校検定教科書内容分析専門家セミナー」が開かれた。これに先立って28日、日本政府が小学校社会教科書12点に対する検定結果を発表した後に開かれた初めての専門家セミナーだ。各専門家は歴史歪曲の内容を批判する一方、教科書で韓日友好を強調したことにも注目した。
東北アジア歴史財団の分析によると、小学校社会教科書シェア1位の東京書籍は「朝鮮人男性は日本軍の兵士として徴兵された」という表現を「朝鮮人男性は日本軍兵士として参加することになり、後日徴兵制が施行された」に変えた。日本軍になった朝鮮人が強制的に連れられてこられたのではなく、自発的に参加したという認識を与えるような内容に変わった。
壬辰倭乱(文禄・慶長の役)に対する叙述でも朝鮮の被害は意図的に削除された。文教出版は「秀吉が朝鮮に兵力を送った結果、朝鮮の国土が荒廃し、多くの朝鮮人が犠牲になった」という従来の内容を削除して「朝鮮での戦争は有利に進まないため大きな被害が出てくるだけだった」という内容を追加した。ウィ・ガヤ研究委員は「朝鮮が被害を受けたという叙述を外してしまい、被害を受けたのが朝鮮なのか日本なのか曖昧になった」とし「日本の学生はかえって戦争を起こした日本のほうが大きな被害を受けたと理解する可能性もある」と指摘した。
この他にも古代に韓半島(朝鮮半島)に日本に渡って行って先進技術と文物を伝播した「渡来人」に対する表現を一部削除し、韓国が日本に及ぼした影響力をわざと縮小したり独島を「日本の領土」と表現して「わが国固有の領土」に修正した教科書もあった。
◇韓日友好強調は注目するべき…「意図の確認を」反論も
一部専門家は日本教科書の肯定的変化にも注目するべきだとした。
東北アジア歴史財団教科書研究センターのチョ・ユンス・センター長は「問題ばかりを指摘すれば、よく記述されている部分を見逃してしまう場合もある」とし「韓日友好を強調した点は特に注目するに値する」と話した。文教出版は朝鮮通信使を説明する内容で、従来にはなかった「朝鮮との友好」という表現を追加したほか、2002韓日ワールドカップ(W杯)についても「W杯共同開催などをした」という表現を「W杯を共同で開催するなど友好を強化していった」に修正した。
ウィ研究委員は「わざわざ韓日友好内容を追加したところをみると、教科書筆陣が韓日関係で何を強調したいと思っているのかが浮かび上がる」と話した。ただし、これについては「加害者がむしろ『仲良くしよう』『和解しよう』という話を先に取り出す、その隠された意図を綿密に分析しなければならない」という反論を提起する討論者もいた。
◇「ChatGPTに独島を教えるべき」
日本の歴史歪曲への対策として「ChatGPT」が言及されていて関心を集めた。財団のソク・ジュヒ研究委員は「分析によると、ChatGPTに独島を韓国語で尋ねると韓国の立場を代弁するが、日本語や英語で聞くと日本政府の立場を反映する場合が多いことが明らかになった」とし「AIがメディア記事や論文などから情報を探すことから、韓国の主張を英語や日本語などさまざまな言語で拡散する必要がある」と述べた。北東アジア研究財団側は今後独島関連の研究成果をさまざまな言語で広めることができる方案を検討すると明らかにした。
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