ヒョンデは中東地域でラマダン期間に合わせ特別割引販売を展開している。[写真 ヒョンデホームページ]
28日の関連業界などによると、サムスン電子はラマダンが始まった23日からテレビ、携帯電話、家電製品などに対する特別割引展を開いている。アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、イラク、クウェートなど中東地域の消費者が対象で、オンラインとオフラインで同時進行中だ。
また「ラマダンをスマートに連結せよ」というテーマのキャンペーンも展開する。スマートシングスは家電製品と情報機器をつなぐプラットフォームで、サムスンが最近強調する「超連結経験」を提供する。ラマダンの祈祷時間に合わせてスマートフォンで手軽にテレビや照明などの電子機器をすべて消してスピリチュアルな空間を作ったり、月が出て断食時間が終われば再びホームエンターテインメントを作動させる形で活用が可能という説明だ。
サムスン電子の中東・北アフリカ地域マーケティング担当理事は「中東でスマートシングスアプリの使用者は2000万人以上。アプリを活用すれば家電を簡単に管理しラマダン期間の大切な時間を節約できる」と話した。サムスン電子は中東地域のスマートシングス使用者が今後3カ月ごとに100万人以上増加すると期待している。
他の企業も積極的だ。ヒョンデ(現代自動車)はラマダン期間を迎え8日から来月31日まで一部モデルを特別割引販売する。アゼラとツーソン、サンタフェ、ソナタ、エラントラ、アクセント、クレタ、コナなどが対象だ。
LGエレクトロニクスのエジプト法人もラマダン期間中にオンラインモール5%割引、クーポン提供などマーケティングを広げている。今月初めにUAEのドバイでコロナ禍後初めて地域密着型新製品発表会を開いた。続けてラマダン期間に合わせて70型・80型の超大型有機ELテレビ、QNEDテレビを中心にラマダン販促を進めている。中東とアフリカ地域でLGエレクトロニクスの有機ELテレビのシェアは昨年基準で70%を超える。
イスラム暦は閏月がなく毎年ラマダンが少しずつ早まるが、今年は23日に始まり来月21日に終わる。ムスリムはこの期間、日が出ている間は徹底した禁食と禁欲をする。代わりに日が沈んだ後には存分に食べ物を楽しむことができる。テレビ視聴率とソーシャルメディア(SNS)使用量も急増する。
大韓貿易投資振興公社(KOTRA)によると、ラマダン期間中は主に食品、自動車、家電、アクセサリーの消費が増加する。中東人は高価のぜいたく品をあえてラマダン割引行事まで待って購入したりもする。最近のコロナ禍期間には会合禁止、夜間通行禁止、モスク内での祈祷禁止などの防疫措置に景気低迷まで加わりラマダン特需が得にくかった。KOTRA関係者は「今年は中東の多くの国が新型コロナウイルス防疫指針を解除し消費振興に対する期待感がいつになく高い」と話している。
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