車俊煥(チャ・ジュンファン)
車俊煥は27日、世界選手権を終えて帰国して会見に臨み「世界選手権が私に大きな経験になった。目標にしていたメダルを取ることができて満足」と話した。続いて「今季は4回転ジャンプのトレーニングに専念し、練習の甲斐が良い点数で返ってきたようでうれしい。究極的には4回転-3回転コンビネーション・ジャンプ、クワドラプル(4回転)フリップなど高難度技術を(追加で)使いこなせるようにトレーニングに専念したい」と話した。
車俊煥は25日、埼玉で幕を閉じた国際スケート連盟(ISU)世界フィギュアスケート選手権大会2023男子シングルで自己ベストの296.03点で宇野昌磨(301.14点)に続いて銀メダルを獲得した。世界選手権で韓国人選手がメダルを獲得したのはキム・ヨナ以降、車俊煥と女子シングルのイ・ヘイン(銀メダル)が初めてだ。車俊煥の目はすでに2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ・オリンピック(五輪)に向かっている。満16歳で出場した2018平昌(ピョンチャン)五輪で15位に入った車俊煥は昨年北京五輪では5位を記録した。車俊煥は「五輪という単語はいつも胸を高鳴らせる。少しずつ発展して夢に近付けるように努力したい」と語った。
車俊煥は毎年ブーツと股関節の負傷で辛かったと話した。今季も世界選手権前までは顕著な成績を出すことができず苦しんでいた。しかし最も大きな大会では自身の技量を思う存分発揮した。車俊煥は「大会を控えてスケートブーツが壊れて交換するアクシデントに見舞われたが、トレーニングを通じて克服しようと努力した。今季は失敗が絶えなかったフリースケーティングの演技後半部のトリプルアクセルを成功するために体力づくりを重点的に行ったのが良い効果につながった」と話した。
キム・ヨナ以来、10年ぶりに女子シングルでメダルを獲得したイ・ヘインも一緒に帰国した。イ・ヘインは「北京五輪に出場できなかったが、他の大会で良い姿をお見せすると誓って頑張った。自分に対して疑うときもあったが、あきらめなかった。今大会を通じて自信を見つけた」と話した。イ・ヘインは「多くの観衆の前で演技ができるということだけでも幸せだ。今季、最も良い演技を世界選手権大会でできてうれしい」と話した。
イ・ヘインも技術的な発展を心に誓っている。これまで挑戦してきたが、完成させることができなかったトリプルアクセル(3回転半)ジャンプの完成だ。イ・ヘインは何度もトリプルアクセルを試みたが、今大会では安定的に滑るためにプログラムに追加しなかった。イ・ヘインは「来季は(3回転半を回る)トリプルアクセルジャンプをやりたい」と抱負を語った。
ロールモデルのキム・ヨナに対する感謝も忘れなかった。イ・ヘインは「大会を終えた後にお祝いのメッセージをいただいた。とても感謝している」と伝えた。
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