資料写真[Pixabay]
23日(日本時間)、ラジオ・ニュージーランド(RNZ)放送や1Newsなどによると、21日に南島のカンタベリー地域で河川が氾濫し、ウナギ数千匹が陸上にある個人の牧場に打ち上げられて死んだ。
牧場主のTim Sansonさんはエルズメア湖付近にある自身の60エーカー規模の牧場の前には、ウナギが産卵と移動の時に使う小川が流れているとし、海側の防波堤が崩壊して満潮時には小川の水位が高まって氾濫が発生したとみている。
Sansonさんは「昨年大きな洪水が起きたとき、牧場の30~40%が水と泥で覆われたが、今年は塩水が牧場全体を襲って自宅にまで入ってくる勢いだったなど、大きな被害を受けた」としながら、当局が倒壊した防波堤を修繕しておけばこうした惨事は防げたと主張した。
Sansonさんはウナギが牧場を真っ黒に覆っている様子は無惨な光景だったと振り返った。Sansonさんは「満潮時、陸に打ち上げられて身動きできなくなったウナギを500匹ほど海に返してやったが数千匹は陸の上で干上がった」とし「生命体をこのような形で死なせてはいけないが、とにかくカモメにとってはパーティの日だった」と話した。
同地域当局も公務員が現場に派遣されてウナギを海に返す作業を行ったとし、数千匹は救うことができたが数千匹は死んだと明らかにした。
同地域当局のLeigh Griffiths氏は今回の事件について、1年のうちこの時期に淡水ウナギが海に移動する時に起こる自然現象の一つで、潮流と干満のためにウナギが陸上に打ち上げられてしまったと説明した。
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