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「北朝鮮国旗を持つ柳寛順」描いた韓国の生徒たち…背後に偽装スパイ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「昌原(チャンウォン)スパイ団」事件に関与した「自主統一民衆前衛(自統)」が連係の市民団体を通して自治体の補助金を受け、親北教育をしてきたことが21日、明らかになった。

ソウル中央地検公共捜査1部は15日、自統の責任者H(60)ら会員4人を逮捕、起訴し、起訴状に社団法人「ヌルプルンサムチョン」「統一村」などを自統の連係団体に挙げた。自統が北朝鮮の指令を受ける窓口とすれば、これら連係団体は自統の会員らが指令を履行する道具として活用されたということだ。

検察によると、北朝鮮は自統に「上位から末端にいたるまで行政組織と機構に浸透すべき」という指令を出した。検察は北朝鮮の指令を受けた自統が連係団体を利用して自治体の補助金事業に参加したり、自治体が運営する各種委員会に参加して意思決定にも関与したと疑っている。


自統の連係団体は慶尚南道(キョンサンナムド)昌原市を中心に活動し、南北交流協力、北朝鮮関連の大衆講義、歴史教育、平和コンサートなどの事業を推進し、慶尚南道と慶尚南道教育庁から2018年-22年に約4億6000万ウォン(約4600万円)の補助金を受領した。自統の会員らは連係団体の役員や講演者などとして活動した。

自統の会員らは慶南平和教育センターの「訪ねていく市民平和統一教育」の講師としても活動し、反米・親北教育に注力した。教育の対象は慶南の小中学生で、慶尚南道教育庁と慶尚南道から年間600万-2400万ウォンの補助金を受けた。自統の会員の中では起訴されたC(44、女)と容疑者のLが講師として活動した。

防諜当局が確保した教育参加者のコメントには「北は良い国だった」という趣旨の内容があり、一部の参加者は柳寛順(ユ・グァンスン)烈士が太極旗(韓国の国旗)と北朝鮮国旗を合成した旗を振りながら「大韓独立万歳」と叫ぶ絵を描いた。

「ヌルプルンサムチョン」は北朝鮮への人道的支援と南北交流協力を推進するとして設立された。また、北朝鮮黄海道祥原郡(サンウォングン)の祥原統一養苗場維持・保守、血液バッグ15万個提供のために2018年に中国瀋陽で、そして2019年には金剛山(クムガンサン)で北朝鮮民族和解協議会と6・15共同宣言実践北側委員会のイム・ヨンチョル副委員長、カン・スンイル課長らに会った。

慶尚南道内では2018年から昨年まで▼青少年平和統一記者団(3600万ウォン)▼南北大学生交流(3527万ウォン)▼統一講演(300万ウォン)などのプログラムを運営し、慶尚南道と慶尚南道教育庁から補助金を受けた。検察は「統一村」会員であり「ヌルプルンサムチョン」理事長のAが対北朝鮮人道的支援のために北側関係者と接触した点についても捜査中だ。

確認された「統一村」会員が約20人にのぼるだけに、検察は自統会員らの国家保安法違反容疑についても捜査を継続する計画だ。検察関係者は「確保された指令内容に基づいて起訴したため、指令と活動内容が正確に一致しない部分については起訴状に反映できなかった」とし「追加の指令文を含め、確保された証拠に基づいて捜査を続ける」と述べた。



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