米国共和党がドナルド・トランプ前大統領を中心に急速に一つになりつつある。トランプ氏が自身の逮捕の可能性に言及して、支持者に「行動」を促すメッセージを発信してから見え始めた現象だ。ただし、このような支持層の結集がトランプ氏の政治的基盤強化には役に立っても共和党にとって脅威要素になり得るとの分析もある。トランプ式「扇動政治」が諸刃の剣になり得るという意味だ。
性的スキャンダルをもみ消すために口止め料を渡したとの疑いがもたれているトランプ氏は19日(現地時間)、自身に対する検察捜査の背後にバイデン大統領がいるとにらんでいる。トランプ氏はソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャル(Truth Social)の書き込みを通じて「バイデンはマンハッタン地方検察が民主主義を攻撃することと何の関連もないふりをしていてもらいたい」とし「だが、バイデンは地検を不公正な司法省の人々ばかりで埋めた」と批判した。続いて黒人でありマンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事に言及して「ブラッグは(ワシントン)DCから直接命令を受ける逆人種差別主義者」と主張した。前日、21日に自分は検察に逮捕されるとしながら「抵抗せよ!国を取り戻そう!」と投稿したことに続き、支持層に対して強いメッセージを送った。
検察の起訴が迫っているとみられる中、連日「親トランプ戦線の結集」を訴えるトランプ氏の声は実際に党内に相当な反響を呼んでいる。共和党内の潜在的な大統領選挙候補に挙げられてきたニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事はこの日、CNN放送に出演して「現状況でトランプ氏に対する同情論が形成されている」と話した。トランプ氏の動きに批判的だったスヌヌ氏は「2024年大統領選挙を控えて(競争)パラダイムを急激に変化させている」ともした。
トランプ氏と近かった共和党所属のリンゼー・グラム上院議員(サウスカロライナ州)はマンハッタン地検の捜査について「これは民主党がどれほどトランプを恐れているのかを示す証拠にすぎない」と語った。昨年11月の中間選挙のとき、共和党への投票を訴えたテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はトランプ氏逮捕説に関連して「もしこのことが起きればトランプは圧倒的に再選するだろう」とソーシャルメディアに投稿した。
共和党内の親トランプ勢力はトランプ氏の起訴の可能性に関連して「沈黙」を守っているフロリダ州のロン・デサンティス知事に対する圧迫にも入った。各種世論調査で共和党内の大統領選挙候補2位に位置するデサンティス知事はトランプ氏の潜在的ライバルだ。トランプ氏の顧問であるジェイソン・ミラー氏はツイッターを通じて「トランプチームはデサンティスの『沈黙』に注目している」と警告した。
トランプ氏のオンライン支持者も動き始めた。米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「極右志向の政治活動家ジャック・ポソビエック氏が(デサンティス知事に対する)圧迫キャンペーンに声をあげている」と報じた。ポソビエック氏は「デサンティスが昨日(ソーシャルメディアに)投稿したものはハリケーン・イアンについてのことだけで(トランプ)逮捕に対する言及はなかった」と批判した。NYTは「親トランプ志向の極右系サイト『ザ・ゲートウェイパンディット(The Gateway Pundit)』はデサンティス知事の問題回避に対して『沈黙は耳をふさぐ(The Silence is Deafening)』というヘッドラインを付けて掲載した」と伝えた。
ただし、依然とトランプ式の行動路線と距離を置こうとする共和党内の流れも感知される。NYTは「先月大統領選挙出馬を公式化した共和党所属ニッキー・ヘイリー元国連大使は(トランプ逮捕説に関して)何も言わなかった」と報じた。トランプ氏支持者の1・6米議事堂乱入事態以降、トランプと政治的に決別したマイク・ペンス前副大統領は19日、ABC放送に出演してトランプ起訴の可能性に関連して「これは政治的起訴のようにみえる。米国人が望んでいるものではない」と批判しながらも「デモが(トランプが逮捕されるかもしれないと主張した)火曜日(21日)に起きるなら、彼らは非常に平和で合法的なやり方で行うべきだ」と話した。大統領選挙出馬を検討中のペンス氏は前日もトランプ氏の「抵抗」要求メッセージに対して「暴力は許されない」としながら線を引いた。
共和党内の「トランプ支持層結集」様相に関連して批判的な見解もある。検察の起訴がトランプ氏の支持勢力を結集させたとしても、共和党にとっては長期的に脅威要因になり得るという観点からだ。米政治専門メディア「ポリティコ(Politico)は「一部の共和党員にとって最も大きな恐怖は2020年大統領選挙敗北で離脱した無所属と穏健志向の共和党員を再び確保しなければならない時点に、検察の起訴がトランプ氏と共和党に大きな打撃を与える可能性がある点」と報じた。ポリティコは特に「起訴された前大統領の姿やこれに触発された(支持層の)デモによって、トランプ氏の在任時期を苦々しく思い出すことになる」とした。
反トランプ「リンカーンプロジェクト」の共同創立者である共和党戦略家マイク・マドリッド氏は「検察の起訴がトランプの支持基盤を強化させても、選挙の時に党には何の助けにもならないというのが問題」と話した。
性的スキャンダルをもみ消すために口止め料を渡したとの疑いがもたれているトランプ氏は19日(現地時間)、自身に対する検察捜査の背後にバイデン大統領がいるとにらんでいる。トランプ氏はソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャル(Truth Social)の書き込みを通じて「バイデンはマンハッタン地方検察が民主主義を攻撃することと何の関連もないふりをしていてもらいたい」とし「だが、バイデンは地検を不公正な司法省の人々ばかりで埋めた」と批判した。続いて黒人でありマンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事に言及して「ブラッグは(ワシントン)DCから直接命令を受ける逆人種差別主義者」と主張した。前日、21日に自分は検察に逮捕されるとしながら「抵抗せよ!国を取り戻そう!」と投稿したことに続き、支持層に対して強いメッセージを送った。
検察の起訴が迫っているとみられる中、連日「親トランプ戦線の結集」を訴えるトランプ氏の声は実際に党内に相当な反響を呼んでいる。共和党内の潜在的な大統領選挙候補に挙げられてきたニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事はこの日、CNN放送に出演して「現状況でトランプ氏に対する同情論が形成されている」と話した。トランプ氏の動きに批判的だったスヌヌ氏は「2024年大統領選挙を控えて(競争)パラダイムを急激に変化させている」ともした。
トランプ氏と近かった共和党所属のリンゼー・グラム上院議員(サウスカロライナ州)はマンハッタン地検の捜査について「これは民主党がどれほどトランプを恐れているのかを示す証拠にすぎない」と語った。昨年11月の中間選挙のとき、共和党への投票を訴えたテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はトランプ氏逮捕説に関連して「もしこのことが起きればトランプは圧倒的に再選するだろう」とソーシャルメディアに投稿した。
共和党内の親トランプ勢力はトランプ氏の起訴の可能性に関連して「沈黙」を守っているフロリダ州のロン・デサンティス知事に対する圧迫にも入った。各種世論調査で共和党内の大統領選挙候補2位に位置するデサンティス知事はトランプ氏の潜在的ライバルだ。トランプ氏の顧問であるジェイソン・ミラー氏はツイッターを通じて「トランプチームはデサンティスの『沈黙』に注目している」と警告した。
トランプ氏のオンライン支持者も動き始めた。米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「極右志向の政治活動家ジャック・ポソビエック氏が(デサンティス知事に対する)圧迫キャンペーンに声をあげている」と報じた。ポソビエック氏は「デサンティスが昨日(ソーシャルメディアに)投稿したものはハリケーン・イアンについてのことだけで(トランプ)逮捕に対する言及はなかった」と批判した。NYTは「親トランプ志向の極右系サイト『ザ・ゲートウェイパンディット(The Gateway Pundit)』はデサンティス知事の問題回避に対して『沈黙は耳をふさぐ(The Silence is Deafening)』というヘッドラインを付けて掲載した」と伝えた。
ただし、依然とトランプ式の行動路線と距離を置こうとする共和党内の流れも感知される。NYTは「先月大統領選挙出馬を公式化した共和党所属ニッキー・ヘイリー元国連大使は(トランプ逮捕説に関して)何も言わなかった」と報じた。トランプ氏支持者の1・6米議事堂乱入事態以降、トランプと政治的に決別したマイク・ペンス前副大統領は19日、ABC放送に出演してトランプ起訴の可能性に関連して「これは政治的起訴のようにみえる。米国人が望んでいるものではない」と批判しながらも「デモが(トランプが逮捕されるかもしれないと主張した)火曜日(21日)に起きるなら、彼らは非常に平和で合法的なやり方で行うべきだ」と話した。大統領選挙出馬を検討中のペンス氏は前日もトランプ氏の「抵抗」要求メッセージに対して「暴力は許されない」としながら線を引いた。
共和党内の「トランプ支持層結集」様相に関連して批判的な見解もある。検察の起訴がトランプ氏の支持勢力を結集させたとしても、共和党にとっては長期的に脅威要因になり得るという観点からだ。米政治専門メディア「ポリティコ(Politico)は「一部の共和党員にとって最も大きな恐怖は2020年大統領選挙敗北で離脱した無所属と穏健志向の共和党員を再び確保しなければならない時点に、検察の起訴がトランプ氏と共和党に大きな打撃を与える可能性がある点」と報じた。ポリティコは特に「起訴された前大統領の姿やこれに触発された(支持層の)デモによって、トランプ氏の在任時期を苦々しく思い出すことになる」とした。
反トランプ「リンカーンプロジェクト」の共同創立者である共和党戦略家マイク・マドリッド氏は「検察の起訴がトランプの支持基盤を強化させても、選挙の時に党には何の助けにもならないというのが問題」と話した。
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