今年度1学期の始業後、最初の月曜日だった6日午後2時ごろ、慶尚北道のある4年制私立大学の閲覧室は電気が消えていて人がいなかった。 イ・フヨン記者
この大学は今年の大学入試で633人を募集したが、74人が志願した。募集した20学科のうち11学科で志願者が一人もいなかった。440人を追加で募集したが、26人だけが志願した。
この大学の講義室に行くと、「製作年度2003年」と表示された古いコンピューターモニターが置かれていた。廊下の蛍光灯は抜けているところが多く、名札のない教授研究室も各階に見られた。ある教授は「教授も10年前に比べて半分以上が出ていった」とし「教授らは『博物館に行く必要もない。ここが中世時代だ』と言って苦笑している」と伝えた。
◆がら空きの学生食堂…「サークルの後輩募集が難しい」
10日に訪問した全羅北道(チョンラブクド)の4年制私立大も開講の雰囲気はなかった。午後12時、学生食堂にいる学生は10人にもならなかった。11時50分まで誰もいなかった学生食堂を満たしたのは学内で行事を終えた高齢者たちだった。ある学生は「金曜日なので普段より学生が少ないが、今年は新入生が少ないからか新学期が始まった感じがしない」と語った。募集定員が700人ほどのこの大学は今年570人を追加で募集した。
23年度からは新型コロナの影響が事実上終わり先輩・同期でキャンパスが賑わうという期待は、映画の一場面の話にすぎなかった。全羅北道のある大学生は「サークルの新入生を募集するのがとても難しい。新入生自体が少なく、新入生も学校にあまり出てこない」と話した。学生会や部室などが集まっている学生会館は一部の宗教関連サークルを除いて電気が消えたまま閉鎖されている。
この大学付近の飲食店の経営者は「コロナ以前のような開講パーティー、新入生歓迎会などの行事が少しあるのではと思ったが、期待は外れた」と話した。周囲の飲食店・カフェなどはこの3年間に一つ、二つと消えていき、今は見つけるのが難しい状況だ。大学の職員は「学生数が減り続け、飲食店も別のところに移っていった」と説明した。
学生食堂に高齢者 「まだ春休みと思った」…韓国地方大、新入生絶滅危機(2)
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