中国の習近平国家主席。[写真 キム・ジユン記者]
中国は2011年以降、韓国の最大貿易国だ。中国の変化は韓国の利害と密接な関連があるため、中国の変化と影響を鋭意注視しなければならない。ところで嫌な気分になる中国の変化が韓国に不利だと予断する必要はない。中国の変化と原因を把握して適切な対応戦略を樹立することにもっと集中しなければならない。
習主席時代の政治変化で注目すべき問題は党・政分離の否定と党政一体化によって党から習主席に権力が集中する流れだ。党・政分離はトウ小平が提起した政治改革の核心議題で、1989年天安門事態以降は後退したが、誰もはっきりと否定できなかった。ところが習主席時代に入り、党と政府の業務分担はあっても党・政分離はないとはっきりと否定した。党・政分離の否定は単純な宣言ではなく、習主席時代の党・政関係の根本的変化を招いた。
このような変化は第19回党大会と第20回党大会以後に登場した「党と国家機構の改革方案」によく現れている。過去国務院の独立的機構として公務員人事を担当した国家公務員局が党組織部へ、言論・出版を管理していた国務院新聞弁公室が党宣伝部直属機構に編成されたのがその事例だ。楊潔チ氏や王毅氏が国務院副首相や国務委員を担当せず、党政治局委員職だけで外交業務を総括するのもそのような脈絡だ。
【時論】「習近平3期目」スタート、韓国の利益を高めるには(2)
この記事を読んで…