カタール・ワールドカップ（Ｗ杯）でアルゼンチンの優勝をけん引したリオネル・メッシ（３６、パリ・サンジェルマンＦＣ）が代表チームの同僚のために巨額を投じてサプライズプレゼントを用意した。

ザ・サンをはじめとする英紙は２日「メッシがカタールＷ杯の優勝をともに導いた同僚たちとスタッフのために２４金で表面をメッキした最新型ｉＰｈｏｎｅを製作した」とし「該当スマートフォンには各選手たちの名前や背番号、アルゼンチンサッカー協会のエンブレムが刻まれている」と報じた。




メッシは特別なスマートフォンを製作するために１７万５０００ポンド（約２９００万円）を使った。１７万ポンドを超える巨額を同僚のために快く支出したわけだが、メッシは所属チームのパリ・サンジェルマンＦＣから週給で１０３万ポンドを受けていると知られている。

メッシの「オーダーメード型ｉＰｈｏｎｅ」をデザインおよび製作したアイルランドのアイデザインゴールドは「製作の過程でメッシと随時連絡を取り、デザインについて意見と助言を交わした」とし「カタールＷ杯の優勝を祝うために代表チームに参加したすべての人々に特別なプレゼントを与えようとするメッシの心を製品デザインに十分反映した」と説明した。

また「メッシは、時計のような一般的なプレゼントを望まなかった」とし「一人ひとりの名前が刻まれた金色の携帯電話を製作しようというアイデアに好感を示した」と伝えた。

メッシは昨年カタールＷ杯でアルゼンチン代表チームの看板スター兼キャプテンとして出場し、優勝に導いてサッカー人生に大きな業績を残した。グループのリーグから決勝戦まで８試合すべてに出場し、７ゴール３アシストを記録した。

ゴールデンブーツ（得点賞）はチームメートのキリアン・エムバペ（フランス、８ゴール）に譲ったが、大会ＭＶＰにあたるゴールデンボールを受賞し、世界最高のサッカー選手として認められた。メッシがＷ杯の舞台でゴールデンボールをもらったのは、決勝で惜敗して準優勝にとどまった２０１４年ブラジルＷ杯以降２度目だ。

２００６年ドイツＷ杯を皮切りに、４回のＷ杯本大会の舞台に挑戦したメッシは、５回目であり生涯最後のＷ杯で優勝を経験した。自国のサッカー伝説ディエゴ・マラドーナの後継者の座を固めると同時に、クリスティアーノ・ロナウド（３７、ポルトガル）とのライバル対決でも優位を確定した瞬間だった。

Ｗ杯優勝の履歴を追加したメッシは先月２８日、世界最高の選手に授与する国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の「最優秀選手賞」も受賞し、最高の一年を送った。