最近またウォン安ドル高が進み、景気鈍化に対する政府の悩みが深まっている。17日、外国為替市場では1ドル=1293.9ウォンで取引が始まったが、1ドル=1300ウォンを超えた。昨年12月20日以来2カ月ぶりだ。その後はやや値を戻したが、前日比14.7ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1299.5ウォンで取引を終え、韓国ウォンは今年の最安値となった。1ドル=1300ウォンは経済危機のバロメーターだ。昨年以前の1ドル=1300ウォン超のウォン安ドル高は1997年の通貨危機、2001年のドットコムバブル崩壊、そして金融危機直後の2009年だけだ。
企画財政部はこの日に公表した「最近の経済動向(グリーンブック)2月号」で、韓国経済が「鈍化局面」に入ったと公式的に診断した。企画財政部は「物価高の中、内需回復ペースが遅くなり、輸出不振が続くなど、景気の流れが鈍化している」と明らかにした。企画財政部は昨年6月のグリーンブックで「景気鈍化の懸念」と診断してから12月まで似た評価を維持してきた。しかし先月のグリーンブックで「景気鈍化の懸念拡大」に強度を高めたのに続き、今月は「景気鈍化」と診断した。企画財政部は「対外的には米国などの通貨緊縮基調、ロシア-ウクライナ戦争の長期化懸念など下方リスクで世界経済の不確実性が持続している」と説明した。
昨年10-12月期の韓国の実質国内総生産(GDP)は前期比0.4%減少し、2020年4-6月期(-3%)以来10期ぶりのマイナス成長となった。輸出不振の影響が大きい。1月の輸出額は前年同月比16.6%減の462億8000万ドルで、4カ月連続の減少だ。貿易赤字も126億5000万ドルと、月間基準で過去最大となった。輸出不振の余波で昨年12月の製造業生産は前月比3.5%減少した。企画財政部のイ・スンファン経済分析課長は「今月1-10日の輸出指標を一日平均基準に換算すると14.5%減となり、2けた減少が続いている」とし「半導体輸出は操業日数を勘案すると半分以上も減少した」と説明した。
内需沈滞で昨年12月のサービス業生産も0.2%減となり、4カ月連続の減少となった。昨年12月の全産業生産指数(季節調整指数・農林漁業除く)は前月比1.6%低下した。2020年4月(-1.8%)以来32カ月ぶりの最大下落幅だ。こうした中、米国が金利を一度に0.5%引き上げる「ビッグステップ」を踏む可能性も提起された。米労働省が16日(現地時間)に発表した米国の1月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比6%、前月比で0.7%上昇し、昨年6月以降の最大上昇幅となった。利上げで抑えるべきインフレ(物価上昇)が期待ほど落ち着いていないということだ。
これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の「タカ派」はまた利上げ速度を高めるべきという声を出している。ブルームバーグによると、代表的なタカ派の米セントルイス地区連銀のブラード総裁は「前回の会議で0.5%の金利引き上げを主張した」とし「金利をできるだけ早期に5.375%まで引き上げたい」と述べた。現在4.5-4.75%の米国の政策金利を5.25-5.5%まで引き上げるべきということだ。
延世大経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「金利引き上げの加速化が消費心理の悪化、内需沈滞、企業心理の悪化、輸出不振につながっている」とし「政府は多角度から対策を準備する必要がある」と指摘した。政府はこの日、「輸出と投資活力の向上に総力対応しながら対内外リスク管理を徹底する」と明らかにした。
企画財政部はこの日に公表した「最近の経済動向(グリーンブック)2月号」で、韓国経済が「鈍化局面」に入ったと公式的に診断した。企画財政部は「物価高の中、内需回復ペースが遅くなり、輸出不振が続くなど、景気の流れが鈍化している」と明らかにした。企画財政部は昨年6月のグリーンブックで「景気鈍化の懸念」と診断してから12月まで似た評価を維持してきた。しかし先月のグリーンブックで「景気鈍化の懸念拡大」に強度を高めたのに続き、今月は「景気鈍化」と診断した。企画財政部は「対外的には米国などの通貨緊縮基調、ロシア-ウクライナ戦争の長期化懸念など下方リスクで世界経済の不確実性が持続している」と説明した。
昨年10-12月期の韓国の実質国内総生産(GDP)は前期比0.4%減少し、2020年4-6月期(-3%)以来10期ぶりのマイナス成長となった。輸出不振の影響が大きい。1月の輸出額は前年同月比16.6%減の462億8000万ドルで、4カ月連続の減少だ。貿易赤字も126億5000万ドルと、月間基準で過去最大となった。輸出不振の余波で昨年12月の製造業生産は前月比3.5%減少した。企画財政部のイ・スンファン経済分析課長は「今月1-10日の輸出指標を一日平均基準に換算すると14.5%減となり、2けた減少が続いている」とし「半導体輸出は操業日数を勘案すると半分以上も減少した」と説明した。
内需沈滞で昨年12月のサービス業生産も0.2%減となり、4カ月連続の減少となった。昨年12月の全産業生産指数(季節調整指数・農林漁業除く)は前月比1.6%低下した。2020年4月(-1.8%)以来32カ月ぶりの最大下落幅だ。こうした中、米国が金利を一度に0.5%引き上げる「ビッグステップ」を踏む可能性も提起された。米労働省が16日(現地時間)に発表した米国の1月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比6%、前月比で0.7%上昇し、昨年6月以降の最大上昇幅となった。利上げで抑えるべきインフレ(物価上昇)が期待ほど落ち着いていないということだ。
これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の「タカ派」はまた利上げ速度を高めるべきという声を出している。ブルームバーグによると、代表的なタカ派の米セントルイス地区連銀のブラード総裁は「前回の会議で0.5%の金利引き上げを主張した」とし「金利をできるだけ早期に5.375%まで引き上げたい」と述べた。現在4.5-4.75%の米国の政策金利を5.25-5.5%まで引き上げるべきということだ。
延世大経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「金利引き上げの加速化が消費心理の悪化、内需沈滞、企業心理の悪化、輸出不振につながっている」とし「政府は多角度から対策を準備する必要がある」と指摘した。政府はこの日、「輸出と投資活力の向上に総力対応しながら対内外リスク管理を徹底する」と明らかにした。
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