ウクライナ・ドネツク地域のバフムトではウクライナ兵士が塹壕を掘ってロシア軍に対抗している。[ウクライナ外務省ホームページ キャプチャー]
ミサイル攻撃を受けた場所の中には、ウクライナ中部のポルタバスカ所在のクレメンチュク製油所が含まれていることが分かった。これに先立ち、ロシア軍は昨年4月と6月にもクレメンチュクの施設を狙った空襲を行うなど、製油施設を主なターゲットにしてきた。ウクライナ空軍は「この日16発のロシアミサイルを迎撃した」とし「ロシアの空対地ミサイル『KH31』と対艦巡航ミサイル『オーニクス』などにウクライナの防空網が貫通した」と明らかにした。ロシアの今回の攻撃はウクライナが15日、米国をはじめとする北大西洋条約機構(NATO)加盟国と兵器支援を議論するウクライナ連絡グループ会議を開いた翌日に行われたことだ。
特に、ミサイルの残骸はウクライナの西側に国境を接しているモルドバにも落ちたことが分かった。モルドバ警察は16日、「北部のラルガでロシアのミサイルの残骸が発見された」と発表した。警察は「昨年11月以降、モルドバで関連残骸が発見されたのは少なくとも4回目」と話した。昨年末以降、ウクライナはもとよりモルドバを狙ったロシアの威嚇砲撃が続いていることを示唆した。
ちょうどこの日はモルドバ議会が新しい親西側政府を承認した日だった。ドリン・レシアン新任首相は議会で明らかにした政策計画で「我々は国家間問題が対話を通じて解決され、小さな国に対する尊重がある安全な世の中で暮らしたい」とし「欧州連合(EU)の正会員になることを希望する」と明らかにした。これに先立ち、モルドバのマイア・サンドゥ大統領は「ロシアが合法的権力をロシアの統制を受ける(政府の)権力に変えようとしている」とし「モルドバのEU加盟を妨げ、ウクライナ戦争に利用しようとしている」と主張した。
このような中、ロシアがドネツク州のバフムート戦線を突破するために奮闘しているという分析が出ている。ウクライナ第80空襲旅団報道官はロイター通信に「ロシアがこの地域に多くの兵力を派遣し続けている」とし「塹壕にロシア軍の遺体がそのまま積まれているが、ロシアが負傷者や死亡者を避難させずに放置している」と話した。さらに「このような攻撃は持続可能ではないと思う」と付け加えた。
これに先立って、ロシアの最大攻略地点であるバフムートに対して「少なくとも4月陥落」を公言したロシア傭兵団ワグネルグループの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は「結果は、我々が血を流し続けるかによって変わるだろう」と話した。
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