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中国海軍の測量艦が日本領海をまた侵犯…「潜水艦探知困難な海域探す」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中国のWZ10ヘリ。[写真 台湾国防部]

中国海軍の測量艦1隻が12日に日本列島南端の鹿児島県管内の日本領海を航行したと日本の防衛省が13日に明らかにした。中国軍の測量艦が鹿児島周辺の日本領海を航行したのは今年に入って初めてだ。専門家らは中国が太平洋に向かう潜水艦ルートを開拓するためにこの地域を調査していると推定した。

防衛省によると、中国海軍の測量艦は12日午前2時30分ごろに鹿児島県の屋久島南側から日本領海に入った後、北西側に移動して午前4時10分ごろ領海を抜け出た。NHKによると中国軍艦が日本領海を通過する間、海上自衛隊がミサイル艇と哨戒機を送り警戒監視を行い一時緊張が高まったりもした。

中国軍艦は昨年5回にわたりこの地域で日本領海に入り、今年に入っては今回が初めてだ。松野博一官房長官は13日の記者会見で、「近年、中国によるわが国周辺での軍事活動はますます拡大・活発化の傾向にあり、今回の航行もその一環とみられる」としながら外交ルートを通じ中国側に強い懸念を伝えたと明らかにした。


◇「変温層」で探知難しい

日本の領海に入ってきた中国の測量艦は海水の温度や流れ、海底の深さや地形を探査しているものと専門家らは推測した。海上自衛官出身である笹川平和財団の小原凡司上級研究員は、南日本放送とのインタビューで「海洋進出を強める中国が日本沖の海の状況を調べ、潜水艦を太平洋へ行き来させるルートを開拓しようとしている」と分析した。

潜水艦の移動は音波を通じて探知するが、屋久島近海の深い水域には海水温が急激に下がる変温層があり潜水艦の探知が難しいというのが専門家たちの指摘だ。また、この地域には流れが速くて水温変化が激しい黒潮が流れている。元海上自衛隊潜水艦隊司令官である矢野一樹氏は現地メディアに「中国海軍にとっては潜水艦が探知されにくい海域」と説明した。

国連海洋法条約は外国船舶が他国の領海に入っても相手国の平和と秩序に害を及ぼさない場合は航行できる「無害通航」を認めている。防衛省は中国の測量艦の日本の領海侵犯が無害通航に該当するのか分析する一方、日本周辺海域での警戒・監視活動をさらに強化すると明らかにした。

◇「飛行物体確認されれば自衛隊が対応」

一方、日本政府は13日、米国とカナダで撃墜された正体不明の飛行物体が自国上空で確認される場合、米軍ではなく自衛隊に領空侵犯対応措置を任せる方針だと明らかにした。松野官房長官はこの日の記者会見で、飛行物体の対応と関連した質問に「警察権の行使として国内法に基づき自衛隊が行う」とし、在日米軍に撃墜を要請することは考えていない」と話した。

日本では中国の偵察気球と類似した飛行物体が東北地方などで確認された事例があるが、航空自衛隊の装備では飛行物体の撃墜は難しいという指摘も出ている。これに先立ち米軍は12日に米国とカナダ国境にあるヒューロン湖上空で未確認飛行物体をF16戦闘機で撃墜した。



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